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チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

今年度18回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『ふしぎなうろこだま』常光徹/脚本、二俣英五郎/絵

Oさん◯ 絵本 『こぞうさんのおきょう』 新美南吉/作、黒井健/絵 『がちょうのたんじょうび』に収録

私  ◯ 素話 『へび息子』広島県の昔話

私  ◯ 絵本 『おおきなカエルディダリク』 オーストラリア・アボリジニ・ガナイ族のお話 加藤チャコ/再話

 

 4時からのはずだったが、館長先生の指示で子どもたちは館庭を3周走ってからお集まり、その後みんなで春の歌を4曲ぐらい歌って、やっと始められるかと思ったら、子どもたちの間のいざこざについての指導があり、結局4時20分ぐらいになってしまった。まあいいけど。

 

『ふしぎなうろこだま』

ふしぎなうろこだま (ともだちだいすき)

 

 まず、Oさんの紙芝居から。

 子どもにいじめられているヘビを助けたおじいさんがお礼に不思議なうろこ玉をもらう。出だしはなんだか浦島太郎みたい。

 このうろこ玉はなんでも願いを叶えてくれる不思議なうろこ玉だった。しかし、これが盗まれてしまう。取り返してこようと繰り出したのが、かわいがっている犬と猫。苦労の末やっと取り返したうろこ玉を、帰りがけにうっかり川に落としてしまい・・・

 子どもたちはシーンとしてよく見ていた。見やすいところへ移動する子もいた。

 

『こぞうさんのおきょう』

がちょうのたんじょうび

Oさんが続けて絵本を出す。

新美南吉さんって知ってる?」には「?」「聞いたことはある」

「ごんぎつねを書いた人だよ。教科書に載ってるでしょ?」⇒「うーん。4年生だと思う。見たことあるから」

 この絵本の中から、短い『こぞうさんのおきょう』を読んだ。なんとも可愛いお話だ。絵は春爛漫という感じで明るく、小僧さんのかわいい様子もピッタリ。

 ほんの数分で終わった。

 

『へび息子』

 ここで私に交代。

広島県の昔話です」と始めた。この話では、おじいさんとおばあさんが我が子のように育ててきたヘビの名前だ「ハル」になっているのだが、子どもたちの中にハルちゃんやハル君がいたらかわいそうなので、名前はなしにした。

 いいヘビ息子だったが、だんだん成長して大蛇になり、近所の人が「そのうち食べられてしまうから、始末してくれ」と言い出す。おじいさんとおばあさんは殺すには忍びず、やむをえず山奥に捨ててくる。

 そのヘビは山奥で穴を掘り、池を作った。春になると池の畔に桜が咲き誇り、村人たちが花見にやってきた。そして子どもが誤って池に落ちてしまい・・・

 この話は孝行息子(ヘビだが)の話で、後味もいい話だと思う。

 ヘビの昔話を探していたら、たくさん出てきたが、ヘビが悪者だったり、悪くはないのに退治しようとする話だったり、お嫁さんが実はヘビだったり、なかなかいい話がなかった。この「ヘビ息子」はいい感じだ。

 

『おおきなカエルディダリク』

おおきなカエル ティダリク―オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)

 続いて、最後に絵本を。

「ヘビの話の次はカエルの話だよ」といったら、「ヘビはカエルを食べるんだよ」と物知り顔の子。まあね。

 オーストラリアの話。のどが渇いてそこら中の水を全部飲み干してしまったおおきなカエルのティダリク。他の動物達は困って、ティダリクを笑わせて水を放出させようと頑張る。でも、笑わせようといろんな芸をしても、ティダリクはむっつりしたまま。

 最後にウナギのノンヤンが怒りを爆発させると、自分の体がこんがらがってしまい、ついにティダリクが吹き出して、水を全部吐き出す。

 それで動物たちは大喜びなのだが、聞いている子どもたちは一斉に「きったね~!」「それ飲むのかよ」「ゲロじゃんか」と。

 まあ、そうだよね。あはは。

 

22分ぐらい。44人。

 

朝の読書タイム:5年2組(第3回)

◯ 絵本 『100万回生きたねこ』 佐野洋子

◯ 絵本 『こんとごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 「かがくのとも」2017年3月号

 

 本当は5年1組の割り当てだったのに、何を勘違いしたのか2組に入ってしまった。2組の割り当てだったKさんが後から来て、私がいるのを見て機転を利かし、1組に入ってくれたので、私は終わって引き上げるまで全然気が付かなかった。

 

『100万回生きたねこ』

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

 今日はこの『100万回生きたねこ』と『わすれられないおくりもの』の2冊を持って来て、どちらにするか決めかねていた。

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

 

 まず聞いてみた。

100万回生きたねこ』を知っている人?  ⇒ ほぼ全員

それを読んだことのある人?  ⇒ 5~6人

『わすれられないおくりもの』を知っている人 ⇒ 数人

 

 そこで、どちらを読んでほしいか聞いたら、『100万回生きたねこ』が多かったので、こちらにした。

 これは言わずと知れた名作中の名作で、大人でも泣ける絵本なのだ。高学年でこそ読んで欲しいのだが、その頃になるとあまり絵本に手を出さない。こういう機会に読んで聞かせないと…。

 そして、集団読み聞かせがしやすい! 絵はすべて右ページの全面。左ページははすべて白地に文章のみが読みやすい文字で書かれている。

 生まれ変わるたびにいろんな飼い主に愛され、ねこが死んだときはどの飼い主も泣いて悲しみ土に埋葬する。でも、ねこはどの飼い主も大嫌いだった。

 ついに誰のねこでもなくのらねこになった時、100万回生きて100万回死んだのを自慢する、自分だけが大好きな傲慢なねこ。ところが、白いねこに出会い、自分より大事に思える存在を知った時・・・。

 やっと泣かずに読めるようになった私だが、読んでいるうちにやっぱりうるっとなりそうになった。

 子どもたちもシーンとしてよく聞いてくれた。

 

『こんとごん てんてんありなしのまき』

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 しんみりしたまま一日を始めさせるのも気の毒だったので、気分を変えるために今気に入っているこの絵本を読むことにした。

 5年生はストレートに声には出さないが、あちこちでクスッと笑う様子が感じられた。濁点がつくとこんなに変わるって、おもしろいよね。

 

 10分。

朝の読書タイム:3年2組(第4回)

◯ 絵本 『きんのねこ』 八百板洋子/再話、平子真理/絵 「こどものとも」2006年11月号

◯ 絵本 『こんとごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 「かがくのとも」2017年3月号

 

3年生は40人ぎりぎりで、教室も机がぎっしり。真ん中に寄ってくることもままならない。だからちょっと下がって、なるべく見やすいように私が気をつけることに。

 

『きんのねこ』

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 これは大好きな絵本なのだが、月刊誌で終わってしまい、ハードカバーになっていないのが残念。

 ベラルーシの昔話。なんといっても、絵が美しい。平子真理さんは日本画家なのだそうだ。繊細で写実的でありながら、物語の世界にも馴染む。まず、この美しい金色の猫!本当の猫のようにリアルに描かれているが、人の言葉をしゃべっても違和感はない。そして、毛を逆立てて怒る場面はまたまた圧巻!

 お話は、昔話によくある、貧乏で慎ましい老夫婦がきんのねこの魔法で幸せになり、それを見た隣の欲張りな金持ち夫婦が逆にすべてを失うというもの。

 結構長いのだが、子どもたちはシーンとして聴き入っていた。

 

『こんとごん てんてんありなしのまき』

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 3年生ではどうかな?と思って、またこれを読んでみた。やっぱり反応が違う。

濁点があるのとないので雰囲気や意味がガラッと変わってしまうおもしろさがちゃんとわかり、よく笑ってくれた。

 基本は言葉遊び。でも、よく見るとそれぞれストーリーになっているので、そこもおもしろい。

 3年生はいつもはとても静かで、あまり声に出して反応してくれないのだが、今日は今までで一番反応が良かった。

 

10分。

朝の読書タイム:1年3組(第3回)

◯ 絵本 『カニツンツン』 金関寿夫/文、元永定正/絵

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こん と ごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 “かがくのとも” 2017年3月号

◯ 絵本 『みんながいこつ』 たなかひろこ/文、たなかやすお/絵

◯ 絵本 『ふしぎなナイフ』 中村牧江林健造/作、福田隆義/絵

◯ 絵本 『もりもりくまさん』長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 1年生は今、国語で昔話を勉強しているということなので、代表的な昔話を読もうかと考えていたのだが、朝図書館に寄って司書の先生にうかがったところ、1年生はだいぶ頑張って、もうほとんど読んでしまっているとのこと。

 

 教室に入って挨拶を済ませると、担任の先生が「指導があるのでちょっと離れていいですか」とおっしゃって、席を外された。全然構わない。

 「日本の昔話、読んでるんだって?」「読んだ~!」

 「浦島太郎読んだ人?」「はーい!」

 「桃太郎は?」「は~い!」

って感じで、やっぱり昔話はほとんどの子が読んだみたい。

 

『カニツンツン』 

カニ ツンツン (こどものとも傑作集)

 これはこのクラスでも初めての子が多かったらしく、昨日に増して大笑い。何がそんなにおかしいのかって聞きたくなるほど笑ってくれた。

 音のリズムと、カラフルな絵かな? 主人公(?)の赤いカニ(?)が毎回「ツンツン」などと言うのも大受けだった。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 これも定番絵本。前にも読んだことがあるので「あ、知ってる!」「それ、おもしろいんだよね」「また聞きたい!」などと声が上がった。

 今の子どもたち「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」の数え方がよくわからない子が多いので、この絵本がきっかけになって覚えてくれるといいなあ。

 

『こん と ごん てんてんありなしのまき』

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 3ページぐらいから「ああ、そういうことか!」と気づいた子がいた。やっぱりブタが飛ぶところでは大笑い。それだけでもおもしろいよね。

 読み終えてから、最初の方のドアを開けて入るところと、最後のドアから出てくるところを見比べさせて、ドアの向こうの不思議な世界に行っていたのだとわからせるようにした。

 

『みんながいこつ』

みんながいこつ

 おもしろがって見ているが、やっぱりアイスを食べる場面では「食べられるのか?」「食べられないよ、骨の間から出てきちゃうよ」とかなり気にしていた。最後の方になってもまだ納得行かない様子の子がいた。

 終わってから「みんなの体の中にもがいこつがあるんだよ」というと、

「知ってる~」

「でも、ない人もいるよ。生まれる前の赤ちゃん」

と知ったかぶりの子もいた。まあ、突っ込まないでおく。

 

もうすでに時間になっていたのだが、まだ先生が戻らないので、短い絵本でつないでいくことにする。

 

『ふしぎなナイフ』

ふしぎなナイフ

 このクラスでは、意外にも、知らないという子が多かった。

 最初の方の「まがる」「おれる」辺りは許容範囲だったが、「ほどける」くらいになると「え~?!」「ありえない」と声が上がり始める。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 そして、定番絵本のこれ。ちょっと早口で読んでみた。子どもたちにもおなじみの絵本だ。

 くまさんがお料理しているとところで「わあ、すごい、いっぱい」と声が上がった。そのすぐあとに「もりもり おきゃくが やってきた」となるから、納得行くはず。

 

15分。

 

 

 

朝の読書タイム:1年1組(第5回)

◯ 絵本 『みんながいこつ』 たなかひろこ/文、たなかやすお/絵

◯ 絵本 『こん と ごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 “かがくのとも” 2017年3月号

◯ 絵本 『ふしぎなナイフ』 中村牧江林健造/作、福田隆義/絵

◯ 絵本 『カニツンツン』 金関寿夫/文、元永定正/絵

 

 2週間休みだったので、学校へ行くのは久しぶり。まだ寒いので雪の絵本を読もうかとも思ったが、「季節の先取りが大事!もう2月だから春の絵本に切り替えたほうがいい」と思い直した。とはいえ、春の絵本は用意していなかったので、今回は季節関係なく、言葉遊びのような絵本を中心に構成した。

 1年生は挨拶も元気だし、反応もストレートに返ってくるので楽しい。

 

『みんながいこつ』

みんながいこつ

 みんながいこつだけど、普通の子どもたちのように遊ぶ。でも、がいこつだから、ガチャガチャに絡まったり、自分たちがジャングルジウになったり、びっくりするような遊び方もある。

 1年生はびっくりしながら見ていた。がいこつたちがアイスクリームを食べる場面では、「え?食べられるの?」などと言っていた。

 そして、極めつけは最後の方で「あー おうちに かえる じかんだよ」と、がいこつたちが服を着て靴を履いている場面。驚きの声が上がった。次のページで普通の子どもになっているのを見ると、「??」だったようだ。

 ストーリーもほとんどないけど、なんだかとっても楽しい絵本だ。

 

『こん と ごん てんてんありなしのまき』

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 月刊「かがくのとも」の最新号。昨日買ってきたばかりのほやほや絵本だ。

てんてん(濁点)が付くと変わっちゃうというおもしろさが可愛い絵でうまく表されている。

 初めにちょっと導入。

「みんなはもうひらがなも全部習ったから、てんてんが付く字も読めるよね。“さ”にてんてんが付くとな~んだ?」

 「ざ!」

もうすぐ2年生なんだからさすがに大丈夫だね。

 濁点のない方のキツネ(こん)は女の子で、濁点のある方のキツネ(ごん)は男の子に見えるので、読み方もちょっとだけ声色を使って区別してみた。

 まあ、そうでなくても「とんとんとん」は自然に優しい声になるし、「どんどんどん」は大きくて力強い声になるよね。そういうおもしろさもある。

 初めのうちはキョトンとしていた子どもたちも、ぶたが出てきた辺りから乗ってきて、「ふたがとぶ」と「ぶたがとぶ」のところでは大笑い。

 言葉のおもしろさが完全にわかるにはもう少し年齡が上のほうがいいのかもしれない。でも、そこは絵のおもしろさで補って、1年生も楽しんでくれたようだ。

 

『ふしぎなナイフ』

ふしぎなナイフ

 これはあまりにも有名なロングセラーの絵本。久しぶりに読みたくなって持ってきた。聞いてみると、知っている子がほとんどだった。幼稚園や保育園でも活用されているんだろうな。

 それでも、読み始めるとみんな夢中。

「え~! ありえない」とか「わあ!」とか声を上げたり笑ったりしながら、楽しんでいた。

 これは図書館で借りてきた絵本なのだが、年季が入っていて、しかもずいぶん読まれている様子がわかる。破れたりはしていないけれど。

 

『カニツンツン』

カニ ツンツン (こどものとも傑作集)

 これは私の長年の定番絵本の一冊。ところが、ずっと月刊絵本で読んでいたため、ついに傷んで分解してしまった。やっぱりちゃんとハードカバーの絵本を買わなきゃダメだな、ということで購入して今回が初お披露目。

 この1年生には初めてだった。これもさすがに名作だけあって、子どもたちに大受け。1ページ毎に笑いが起こった。

 意味のない言葉の羅列(部分的に意味があるものはある)で、音のおもしろさを楽しむ絵本。ちょっと早口で読むとおもしろいので私は頑張った。長年読んできて慣れているとはいえ今日は久しぶりだったため、ちょっと緊張した。つっかえたらつまらないから、よく練習してから読むべきだ。

 

10分。

 

 

 

 

今年度17回めの児童館おはなし会

Oさん◯ 絵本『まってる まってる』 高畠那生

Oさん◯ 紙芝居 『たのきゅう』渋谷勲/脚本、藤田勝治/絵

 私 ◯ 素話 『タヌキ侍』 愛媛県の昔話

 私 ◯ 絵本 『げたにばける』 新美南吉/作、西村敏雄/絵

 

 先月までは、4時になるともう暗くなってきていたのに、今日はまだまだ明るかった。確実に日が長くなっている。風が強くてまだ春の気配はないけれど。

 外で遊んでいた子どもたちを中に集め、春の歌を歌ってからおはなし会。今日は50人近くいた。

 

『まってる まってる』

まってるまってる

 まず、Oさんから。いろんな人や動物が行列して待っている。いったい何のため?

次のページでヒントが少し見える。初め、私はそれに気づかず、どうして子どもたちが当てるのか不思議だった。子どもはすぐに気づくんだなあ。

 当てた子は得意そうで、盛り上がっていた。

 ドーナツやリンゴを食べ過ぎた人たちが次に並んで待っていたのは・・・。これはヒントなしでもみんなすぐわかったみたい。

 

『たのきゅう』

たのきゅう (日本民話かみしばい選・おばけがいっぱい)

 これは知っている子もいたが、静かによく聞いていた。

 たのきゅうは、ウワバミの化けものにタヌキと聞き違いされ、化けてみせるハメになる。たまたま持っていた芝居の衣装や小道具でお侍や娘やお坊さんに変身して見せ…。

 自分の本当の弱みは絶対にばらしてはいけないという教訓かな? 落語の「まんじゅうこわい」にちょっと似ている。

 

★ここで私に交代。Oさんが「たのきゅう」を演じると聞いていたので、今日はタヌキで統一するプログラムを組んできた。

 

『タヌキ侍』

 まず、「取らぬ狸の皮算用」ということわざを知っているかどうか聞いてみると、誰も知らなかった。それで簡単に説明をしてから話し始めることにした。

 この昔話は、とても単純だけどおもしろい。タヌキの穴を見つけた籐吉が、タヌキを1匹とったら1日飯が食える、2匹とったら2日・・・と皮算用をしてタヌキを取ろうとするが、なぜかタヌキの穴から出てくるのは立派な着物を着たお侍さんばかり。

 「ごめん、籐吉、通るぞ!」

 「ははぁー」(ひれ伏す身振り)

を7回繰り返すと、子どもたちはすぐに「それ、タヌキだよ」「化けてんじゃないの」と見抜いた。

 そして、オチでその通りだとわかると嬉しそう。得意そう。かわいいものだ。

 

『げたにばける』

げたにばける (ひまわりえほんシリーズ)

 次はかわいいタヌキの絵本。新美南吉はこんな短いお話も書いていたんだ。

 下駄に化けるのだけが上手な子ダヌキが下駄に化けていると、たまたま下駄の緒が切れて困っていた侍が通りかかり、その下駄を履いてしまう。子ダヌキは重くて苦しくて・・・。

 子どもたちは心配そうに見ていたが、最後に侍におあし(お駄賃、お小遣いだよ、と説明した)をもらって喜んでいる子ダヌキに対し

「お金もらったからっていいのかよ」

「お金であの苦しさを忘れるのか」

などという声が飛び交った。子どもっておもしろいなあ。

 

25分。

朝の読書タイム:1年2組(第5回)

◯ 絵本 『ゆきのよるのおきゃくさま』 ティルデ・ミヒェルス/文、ラインハルト・ミヒル/絵、ひらのきょうこ/訳

◯ 絵本 『ねこどんなかお』 村上しいこ/文、MAYTA MAXX/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 先生はいらっしゃらなかったが、みんな席について待っていた。「集まっていい?」ときいてきて、「いいよ」というと、椅子を持って前や中央に移動してきた。待っていましたという感じが嬉しい。

 

『ゆきのよるのおきゃくさま』

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 一年で一番寒い季節なので、この絵本を選んだ。温かい絵と、ちょっとドキドキするお話がとてもいい。

 ある吹雪の夜、ハンスの家の戸をウサギがたたき、寒くて凍えそうなので入れてほしいと頼む。ハンスは親切に入れてやり、薪をくべて部屋を暖める。

 その後、同じように凍えたキツネがやってきて、さらにクマもやってきて・・・。

 その3びきの動物たちの関係がちょっとドキドキでおもしろかった。最後の雪の上の足跡をよく見せると、「あ、あれがウサギだ」「違うよ、キツネだよ」などと盛り上がった。クマの足跡だけは誰も間違わないね。

 私としては、表紙にもなっている、口からつららを下げたクマが好きだなあ。

 結構長いお話なのだが、1年生は静かに集中して聴き入っていた。

 

『ねこどんなかお』

ねこ どんなかお (講談社の創作絵本)

 次は軽い絵本にした。これは人気の絵本らしく、「知ってる!」の声が上がった。見たことある子が多かったせいか、思ったほど盛り上がらなかったけど、終わった途端「ねこ おこりすぎ』の絵がすごい」、と言われたので、最後にもう一度見せた。

 ねこの表情がとっても面白い絵本。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 そして、時間がわずかになったので、最後にこの絵本を。「知ってる」と、それはそうでしょう。私が何度も読んでいる。

『じゃんけん ぽんず あいこで しょうゆ』の場面が一番印象的で人気なのはいつも同じ。一緒に口に出してくれる子はまだ少なかったけど。

 終わっても、もっと読んで欲しかったような雰囲気もあったが、時間切れなのでおしまい。

 10分。