チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:1年2組(第6回)

◯ 絵本 『くった のんだ わらった』 内田莉莎子/再話、佐々木マキ/画

◯ 絵本 『ぱくぱく はんぶん』 渡辺鉄太/文、南伸坊/絵 (こどものとも年中向き2017年4月号)

 

 今年度最後の読み聞かせは1年2組。「椅子を持って集まって」と言うと張り切って前に出てくる。そんなに接近しなくても・・・と思うほど。

 

『くった のんだ わらった』

くった のんだ わらった―ポーランド民話 (こどものとも傑作集)

 これはポーランドの民話だそうだ。佐々木マキさんの絵なのでとても見やすく親しみやすい。

 モグラに巣をおびやかされたヒバリが、モグラを追い払ってくれるようオオカミに頼むが、オオカミは次々と交換条件を出す。「ごちそうを たらふく くわせてくれたら」など。ヒバリは仕方なく次々と(人間をあざむいて)オオカミの願いを叶える。

 お話は、どう解釈していいのか迷う内容なのだが、オオカミも最後にはヒバリの頼みをちゃんときいてくれたから、まあいいか。食べること、飲むこと、笑うこと、それが満たされれば幸せってことなのかな?

 

『ぱくぱく はんぶん』

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 おばあさんが大きなケーキを焼いて、おじいさんに「はんぶん のこしといてね。わたしも あとで たべるんだから 」と言っておいた。おじいさんはちゃんと半分残したが、続いて犬や猫やニワトリやリスやカマキリやハチが次々に半分食べて行ったので、おばあさんが戻ってきた時に残っていたのは、半分の半分の半分の・・・。

 みんな半分しか食べていなくて悪気はないんだけど、どんどん小さくなっていくケーキ。どんどん小さい動物がやってくるところもおもしろい。

 子どもたちは、ケーキがなくなってしまうんじゃないかと、ハラハラしながら見ていたようだ。

 絵はシンプルで、とても見やすい。みんな半分ずつしか食べていないのに、なぜそんなに小さくなってしまったのか、図解もあってわかりやすくなっている。

 ちょっと時間オーバーしてしまったので、これでおしまい。

 

11分。

朝の読書タイム:6年2組(第3回)

◯ 本の紹介 星新一の本

◯ 朗読 『妖精』(『ねらわれた星』より) 星新一

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

ねらわれた星 (星新一ショートショートセレクション 1)

ボッコちゃん (新潮文庫)

 

 星新一を知っている子はいないようだったので、ショート・ショートについて軽く説明をして、ヤングアダルト向けに編集された本を何冊か見せた。さらに、文庫本の方も見せて、「この中にいくつぐらいのお話が入っていると思う?」ときいた。「20?」などと聞こえたが、正解は50!

 

『妖精』

 『ねらわれた星』の中から、『妖精』を途中まで朗読した。オチの手前でストップ。時間が気になってちょっと早口気味に鳴ったせいか、2年前より食いつきが悪かった気がする。

 それでも、誰か手に取ってくれるといいのだが。

 文庫本ならこの『妖精』は『ボッコちゃん』に収録されているので、それも紹介した。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 間もなく卒業でお別れなので、最後に懐かしい『こんにちワニ』で締めた。あまり反応はなかったけど、心の中では何か感じてくれたと思う。

 

10分。

2016年度19回目(最後)の児童館おはなし会

◯ 素話 『凍ってしまった声』 長野県の昔話

◯ 絵本 『ハルおばあさんのオルガン』 なるみやますみ

◯ 絵本 『どっとこ どうぶつえん』中村至男

◯ 絵本 『おばあさんとマリーちゃん』 織茂恭子 (こどものとも2000年10月号)

 

 今日は今年度最後の児童館おはなし会。でも、相棒のOさんはお休みなので私が一人で行った。子どもたちは47人。みんな大きくなったなあ。

 

『凍ってしまった声』

 「長野県は寒くて雪が多いんだよ」と始める。

 そして、昔は雪の中にトンネルを作って竹筒の節を抜いたものを通してそこから電話のように話をした・・・というところまで来たら、3年生の男の子が「あ、それ聞いたことある!」と。おお、すごい、覚えてたのか?! 

 2年前に一度児童館で話したから、3年生は確かに聞いたことがあるかもしれない。でも、子どもにとって2年前なんて大昔だから多分覚えていないだろうと思ったのに、すごいなあ。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  その後はみんな静かに聞いてくれた。短くて単純な昔話はいいものだ。

 

『ハルおばあさんのオルガン』

ハルおばあさんのオルガン

 さて、今日のメインの絵本はこれ。ちょっと長いので、1人の時に読もうと思っていた。実はこれも2年前に読んだことがある。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

 

 ちょっとやんちゃな子どもたちも、意外にもシーンとして聴き入っていた。やっぱりお話がおもしろいからだろう。絵本と幼年童話の間ぐらいの分量があるのだが、ちゃんと最後まで聞いてくれてよかった。

 

『どっとこ どうぶつえん』

どっとこ どうぶつえん (こどものとも絵本)

 ちょっと休憩も兼ねて、当て物っぽいこの絵本を読む(?)ことにした。これはドットでできている絵で、文字はない。

 みんな大きな声で答えてくれた。「簡単!」と言っていたが、シロクマやラクダあたりでは、数秒考えてから声が上がった。最後のマンドリルは答えが出ず、教えた。「マントヒヒ」までは行ったんだけどね。

 すごく盛り上がった。

 

『おばあさんとマリーちゃん』

おばあさんとマリーちゃん こどものとも 2000年10月号

 

 

 最後にもう一冊おばあさんの絵本を読む。これもとてもいい絵本なんだけど、ハードカバーでは出版されていないみたい。 

 ひとりで寂しいおばあさん、犬を飼おうと思いついて「どなたか いぬを ください」貼り紙をした。「こいぬが きたら なまえは マリーよ」とわくわくして待つおばあさんのところへ自分からやってきたのは、なんと、マリーちゃんという名にはまったくふさわしくない大きな犬。その上食いしん坊で、おばあさんのご飯もオヤツのドーナツも全部食べてしまう…。

 最後はもちろんハッピーエンドで、温かい気持ちになれる絵本。

 この大きな犬の声をドスの利いた声で読んだら、「オオカミか?」と言われてしまった。ちょっとやりすぎたかな。

 25分ぐらい。

朝の読書タイム:2年1組(第7回)

◯ 『わたしはあかねこ』 サトシン/作、西村敏雄/絵

◯ 『わたし』 谷川俊太郎/文、長新太/絵

◯ 『しんじなくてもいいけれど』 内田麟太郎/作、早川純子/絵

◯ 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 赤いほっぺの元気な2年生たち。「椅子だけ持って、見えやすいところに移動して!10秒ね!」と言うと、ニコニコしてすぐに動いた。

 

『わたしはあかねこ』

わたしはあかねこ

 しろねこ母さんとくろねこ父さんから生まれたこねこたちのうち、1匹だけが赤いねこ。家族はみんな白と黒なので、あかねこのことを心配してなんとか白か黒にしようといろいろ提案してくる。でも、あかねこは自分の色が好き。変えたくない。そこで、家を出る決心をする。

 他とは違う自分をはっきり肯定しているあかねこがすごい。そして、ありのままの自分を認めてくれる相手を見つけて幸せになるというハッピーエンドもいい。

 子どもたちはそんな難しいことは多分考えていなくて、生まれたこねこたちがカラフルなので「わあ~」「いろんな色だ」などと喜んでいた程度。でも、何かが心に残るといいな。

 

『わたし』

わたし (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)

 「わたし」つながりで、この絵本を選んだ。ロングセラーの名作なのだが、知っている子はあまりいなかった。

 わたし

 おとこのこから みると おんなのこ

など、1ページ毎に「うん、うん」と大きくうないてくれる子どもたちがかわいかった。さすが、2年生はちゃんと意味がわかるんだね。

 おかあさんから みると

 むすめの みちこ

のところでは「みちこっていう名前なんだ?」と納得している。思ったことを全部口にするのが低学年の特徴だ。

 

『しんじなくてもいいけれど』

しんじなくてもいいけれど

 次は迫力ある絵とびっくりする内容の絵本にした。これはストーリーというより絵を楽しむものなので、1ページ毎にしっかり絵を見せる時間をとった。

 子どもたちはそれぞれ「しんじる!」「しんじな~い!」などと答えてくれる。

 こんなに でっかい 木だった

のところで、ほとんどの子が「あるある!」というのには驚いた。自転車で枝に登れるくらい大きな木が描かれているんだけど…。子どもにとっては木は大きくて当たり前なのかな。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 あと1~2分になったところで、「こんにちワニ!」とリクエストが出たので、定番のこの絵本を出す。「分かる人は一緒に言ってね」というと、みんなで声を合わせてくれた。いい感じ。

 

10分。

 

親子の広場

◯ 絵本 『ブーブーブーどこいった』 西村敏雄

◯ 大型絵本 『サンドイッチ・サンドイッチ』 小西英子

◯ 紙芝居 『たんたんとんとん』仲川道子/作、三石知佐子/絵

◯ 大型絵本 『なにをたべてきたの?』 岸田衿子/作、長野博一/絵

◯ 紙芝居 『みんなでたいそう』 新沢としひこ/作、長谷川義史/絵

◯ 大型絵本 『れいぞうこ』 新井洋行/絵

 

 未就園児と母親18組。赤ちゃんは少なくて、駆け回れる2才児以上の子が多かったようだ。「これなら、ちゃんとしたお話の絵本も行けるかな?」と期待したのが間違いだった…。

 自由遊びから、お集まりして、おかあさんといっしょに座る。「一人で座れる子は前に来て座っていいよ」と声をかけると4歳ぐらいの子が数人前に来た。しかし、紹介が終わってさあ始めようとすると、その二人が「トイレ行ってくる~」と大きな声で言ってドタバタと走っていった。苦笑。

 ともかく、始めることに。

 

『ブーブーブーどこいった』

ブーブーブーどこいった

 まずはSさんがお話の絵本を読んだ。 

 いなくなったこぶたちゃんたちを探すお母さん。ブーブーという声を頼りに探すものの、ラッパの音だったり、自動車の音だったり、おならの音だったり・・・。

 繰り返しが多くてリズムもいいし、楽しい絵本。西村敏雄さんのとぼけた温かい絵もいい。

 しか~し、今日の子どもたちは全然落ち着かなかった。さっきの2人が特に、立ったり座ったり、前に出てきたり、どこかへ行ったり。他の子達より年長で背が高いので立ってしまうと後ろの子が見えないではないか。そのくせ、別の小さい子が立つと「見えない~!!」と叫ぶ。困ったちゃんだった。後ろのもっと小さい子たちでちゃんと見ている子もいっぱいいたのに。

 

『サンドイッチ・サンドイッチ』

サンドイッチ サンドイッチ (幼児絵本シリーズ)

 次に私が大型絵本を読む。これは大型絵本なので大きいし、リアルな食材がバーンと出てきてサンドイッチを作っていく話なので、単純でおいしそう。

 さっきの子たちもやっと注目してくれて、少し落ち着いた。「トマト好き~」「私チーズも好き!」などと声がかかるくらいはオッケー。

 最後にサンドイッチが出来上がると、私が何も言わないうちから前に出てきて「食べよう!」と取って食べる真似をするおしゃまさん。私は手にとって他の子にもわけてあげた。(ごっこ遊び)

 

『たんたんとんとん』

たんたんとんとん (ことばとからだであそぼう!-2・3歳児のふれあいあそび-)

 次にSさんが紙芝居を演じた。肩たたきの絵本。これも単純で小さい子向け。

 お母さんに肩たたきをしていると、ネコも肩たたきをしてもらいたがり、してあげるとグーンと伸びる。カメは首が伸びる。

 絵も見やすくとっても楽しい絵本。肩たたきをするところは、私も脇で一緒に肩たたきの仕草をした。

 うーん。しかし、子どもたちは落ち着かない。

 

『なにをたべてきたの?』

なにをたべてきたの?

 また私が大型絵本を読む。

 これはとても有名なロングセラーの絵本だ。知っている子も多いのではないかと思ったが、どうだろう? 「知ってるー」という声は出なかった。

 これも、ぶたがリンゴ、レモン、メロン、ぶどう、と次々と食べていくので、子どもたちの興味をひいたようだ。自分たちの好きな食べ物がアップで描いてあると、さすがに注目してくれる。

 でも、ちゃんと聞いていたかどうかは…。

 

『みんなでたいそう』

みんなでたいそう (ことばとからだであそぼう!-2・3歳児のふれあいあそび-)

 元気すぎる子どもたちに少し体を動かしてもらおうと、Sさんが体操の紙芝居をした。いろんな動物のまねをしたりする単純な体操が1画面ごとに出てくる。

 みんなに立ってもらって、やってもらったが、駆け回る子はあまり乗ってこなかった。もっと小さい子を抱っこしているお母さんたちのほうが一生けん命やってくれた。

 最後にSさんが「はい、おしまい」と言ったため、解散だと思ったのか、みんなバラけそうになって焦る。私があわてて、「もう一度座って集まって~」と声をかけた。

 

『れいぞうこ』

れいぞうこ (あけて・あけてえほん)

 私がまた大型絵本。今度は絵本そのものが冷蔵庫になっていて、呼ばれた食材が返事をして出てくるお話。これもいいのだが、ちょっと地味だったかも。あっという間に終わってしまった。

 

 場合によってはもっと読もうかと用意はしてあったが、この様子では限界だと思い、おしまいにした。

 

 20分。

 

 

 

今年度18回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『ふしぎなうろこだま』常光徹/脚本、二俣英五郎/絵

Oさん◯ 絵本 『こぞうさんのおきょう』 新美南吉/作、黒井健/絵 『がちょうのたんじょうび』に収録

私  ◯ 素話 『へび息子』広島県の昔話

私  ◯ 絵本 『おおきなカエルディダリク』 オーストラリア・アボリジニ・ガナイ族のお話 加藤チャコ/再話

 

 4時からのはずだったが、館長先生の指示で子どもたちは館庭を3周走ってからお集まり、その後みんなで春の歌を4曲ぐらい歌って、やっと始められるかと思ったら、子どもたちの間のいざこざについての指導があり、結局4時20分ぐらいになってしまった。まあいいけど。

 

『ふしぎなうろこだま』

ふしぎなうろこだま (ともだちだいすき)

 

 まず、Oさんの紙芝居から。

 子どもにいじめられているヘビを助けたおじいさんがお礼に不思議なうろこ玉をもらう。出だしはなんだか浦島太郎みたい。

 このうろこ玉はなんでも願いを叶えてくれる不思議なうろこ玉だった。しかし、これが盗まれてしまう。取り返してこようと繰り出したのが、かわいがっている犬と猫。苦労の末やっと取り返したうろこ玉を、帰りがけにうっかり川に落としてしまい・・・

 子どもたちはシーンとしてよく見ていた。見やすいところへ移動する子もいた。

 

『こぞうさんのおきょう』

がちょうのたんじょうび

Oさんが続けて絵本を出す。

新美南吉さんって知ってる?」には「?」「聞いたことはある」

「ごんぎつねを書いた人だよ。教科書に載ってるでしょ?」⇒「うーん。4年生だと思う。見たことあるから」

 この絵本の中から、短い『こぞうさんのおきょう』を読んだ。なんとも可愛いお話だ。絵は春爛漫という感じで明るく、小僧さんのかわいい様子もピッタリ。

 ほんの数分で終わった。

 

『へび息子』

 ここで私に交代。

広島県の昔話です」と始めた。この話では、おじいさんとおばあさんが我が子のように育ててきたヘビの名前だ「ハル」になっているのだが、子どもたちの中にハルちゃんやハル君がいたらかわいそうなので、名前はなしにした。

 いいヘビ息子だったが、だんだん成長して大蛇になり、近所の人が「そのうち食べられてしまうから、始末してくれ」と言い出す。おじいさんとおばあさんは殺すには忍びず、やむをえず山奥に捨ててくる。

 そのヘビは山奥で穴を掘り、池を作った。春になると池の畔に桜が咲き誇り、村人たちが花見にやってきた。そして子どもが誤って池に落ちてしまい・・・

 この話は孝行息子(ヘビだが)の話で、後味もいい話だと思う。

 ヘビの昔話を探していたら、たくさん出てきたが、ヘビが悪者だったり、悪くはないのに退治しようとする話だったり、お嫁さんが実はヘビだったり、なかなかいい話がなかった。この「ヘビ息子」はいい感じだ。

 

『おおきなカエルディダリク』

おおきなカエル ティダリク―オーストラリア アボリジニ・ガナイ族のお話 (こどものとも世界昔ばなしの旅2)

 続いて、最後に絵本を。

「ヘビの話の次はカエルの話だよ」といったら、「ヘビはカエルを食べるんだよ」と物知り顔の子。まあね。

 オーストラリアの話。のどが渇いてそこら中の水を全部飲み干してしまったおおきなカエルのティダリク。他の動物達は困って、ティダリクを笑わせて水を放出させようと頑張る。でも、笑わせようといろんな芸をしても、ティダリクはむっつりしたまま。

 最後にウナギのノンヤンが怒りを爆発させると、自分の体がこんがらがってしまい、ついにティダリクが吹き出して、水を全部吐き出す。

 それで動物たちは大喜びなのだが、聞いている子どもたちは一斉に「きったね~!」「それ飲むのかよ」「ゲロじゃんか」と。

 まあ、そうだよね。あはは。

 

22分ぐらい。44人。

 

朝の読書タイム:5年2組(第3回)

◯ 絵本 『100万回生きたねこ』 佐野洋子

◯ 絵本 『こんとごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 「かがくのとも」2017年3月号

 

 本当は5年1組の割り当てだったのに、何を勘違いしたのか2組に入ってしまった。2組の割り当てだったKさんが後から来て、私がいるのを見て機転を利かし、1組に入ってくれたので、私は終わって引き上げるまで全然気が付かなかった。

 

『100万回生きたねこ』

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

 今日はこの『100万回生きたねこ』と『わすれられないおくりもの』の2冊を持って来て、どちらにするか決めかねていた。

わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)

 

 まず聞いてみた。

100万回生きたねこ』を知っている人?  ⇒ ほぼ全員

それを読んだことのある人?  ⇒ 5~6人

『わすれられないおくりもの』を知っている人 ⇒ 数人

 

 そこで、どちらを読んでほしいか聞いたら、『100万回生きたねこ』が多かったので、こちらにした。

 これは言わずと知れた名作中の名作で、大人でも泣ける絵本なのだ。高学年でこそ読んで欲しいのだが、その頃になるとあまり絵本に手を出さない。こういう機会に読んで聞かせないと…。

 そして、集団読み聞かせがしやすい! 絵はすべて右ページの全面。左ページははすべて白地に文章のみが読みやすい文字で書かれている。

 生まれ変わるたびにいろんな飼い主に愛され、ねこが死んだときはどの飼い主も泣いて悲しみ土に埋葬する。でも、ねこはどの飼い主も大嫌いだった。

 ついに誰のねこでもなくのらねこになった時、100万回生きて100万回死んだのを自慢する、自分だけが大好きな傲慢なねこ。ところが、白いねこに出会い、自分より大事に思える存在を知った時・・・。

 やっと泣かずに読めるようになった私だが、読んでいるうちにやっぱりうるっとなりそうになった。

 子どもたちもシーンとしてよく聞いてくれた。

 

『こんとごん てんてんありなしのまき』

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 しんみりしたまま一日を始めさせるのも気の毒だったので、気分を変えるために今気に入っているこの絵本を読むことにした。

 5年生はストレートに声には出さないが、あちこちでクスッと笑う様子が感じられた。濁点がつくとこんなに変わるって、おもしろいよね。

 

 10分。