Oさん◯ 大型絵本 『ダンゴムシみつけたよ』皆越ようせい
Oさん◯ 絵本 『しりとりあそび あか みどり き』 星川ひろ子・星川治雄
私 ◯ 素話 『おだんごコロコロ』
私 ◯ 紙芝居 『まるぱん ころころ』ロシア民話より 川崎大治/脚本、鈴木寿雄/絵
今日は少し少なくて40人ぐらい。みんないつものように元気いっぱい。
『ダンゴムシみつけたよ』
リアルな写真の科学絵本。大型絵本なので、迫力もすごい。
ダンゴムシは身近な虫なのでよく知っているかと思ったら、生態については子どもたちはあまり知らないようだった。生まれてすぐ脱皮するとか、脱いだ皮を食べるとか、驚いていた。
『しりとりあそび あか みどり き』
ページをめくる前にヒントがあり、しりとりの次の言葉を当ててもらったのだが、子どもたちはそのヒントも聞かずにどんどん勝手に答えていて、ちょっと収拾がつかなくなりがちだった。待ちきれないみたい。
この絵本は「あか・みどり・き」がテーマになっていて、しりとりに出てくるものがそれぞれその3色でうまくできているのだが、その辺も子どもたちは気づいていなかったみたい。
ただワイワイとしりとりを楽しんでいた感じだった。
ここで私に交代。
『おだんごコロコロ』
「ダンゴムシの絵本があったから、今度はおだんごのお話だよ」と言って始めた。ざわついていた子どもたちもだんだん静かになった。
はじめにおばあさんが、転がったおだんごを追いかけていくところでは「おむすびころりんのパクリじゃん」などと言われた。それで、私もせっかくだから
「そして、またおむすびころりんと同じく穴に落ちてしまいました」と続けた。でも、その後が違う。
「穴の中には原っぱがあって」と言うと、興味を持ってくれたらしく、みんなこちらに集中して聞き始めた。そして、お地蔵さんが出てくると「食べたんだよ」「お地蔵さんが食べたんだよ」というつぶやきが出た。
途中、あちこちで「知ってる」と言う声が聞こえたが、まあ、昔話は似通った話が多いからね。
ちょうどいい具合に反応があって盛り上がり、最後までうまく語ることができた。
『まるぱん ころころ』
「最後はおだんごじゃなくて、まるぱんころころだよ」
ちょっとざわついていたが、迫力のある声を出して始めると、静かに聞いてくれるようになった。
おじいさん、おばあさん、まるぱん、動物たち、と声色を使った。動物が次々と出てくるところは静かにゆっくり抜くと、「オオカミ!」「クマだ!」などと思わず叫びたくなるらしく、盛り上がった。
ところが、まるぱんが毎回歌をうたうのだ。ちゃんと楽譜がついていて、うちでは練習してきたのだが、とっさにメロディが出てこなくて、仕方なく即興で適当に歌ってしまった。動物が変わるたびにまるぱんが歌うので、その節を何度も何度も使うことに。
最後まで子どもたちは夢中で見てくれたので、良しとしよう。
終わった後、なんと、その私の即興の節を口ずさんでいる子が何人かいて、私は照れくさかった。