チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

2017年度6回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『かりゆしの海』 まついのりこ/作・絵、横井謙典/写真

Oさん◯ 絵本 『たこなんかじゃないよ』 秋野和子/文、秋野亥左牟/絵

私   ◯ 素話 『七夕さんの始まり』 香川県の昔話

私     ◯ 絵本 『ふえたふえた』またきけいこ かがくのとも2013年7月号

 

 今日は45人。みんな早めに整列して体操座りして、待ち構えていた。今日は蒸し暑かったけど、冷房を入れてくれていたらしく、快適。

 

 挨拶をしてから、まずOさんから始める。

『かりゆしの海』

かりゆしの海 (ひろがるせかい) (まついのりこ・かみしばいひろがるせかい)

 「ユガフ タボーリ」のおまじない、初めのうちは覚えられないようで声が小さかったが、やがてみんな唱えてくれるようになった。

 唱えた後、きれいな色とりどりの写真に変わると、「おお~」「絵かな?」と声が上がった。写真だよ。

 視覚に訴える紙芝居。まついのりこさん、さすがだと思った。

 Oさんが「沖縄に行ったことある人?」と聞いたら、かなり多くの子が手をあげたので驚いた。ほんとかな?「沖縄ってどこ?」ときいている子もいた。

 

『たこなんかじゃないよ』

たこなんかじゃないよ (こどものとも傑作集)

 海の中のタコの擬態をテーマとした絵本。しかし、擬態がうますぎて(?)どれがタコだかとてもわかりにくかった。子どもたちも「タコ、どれ?」と盛んに言っていた。Oさんは指差したりしていたけど、それでもわかりにくい。

 ウツボに襲われたところでは、「どっちが勝ったの?」とよく意味がわからなかったみたい。

 タコは色も形も変えて、獲物をあざむいたり、天敵から身を隠したりするのだということはわかるが・・・絵本では絵をもう少しわかりやすくしてくれるとよかった。

 

 ここで私に交代。

『七夕さんの始まり』 

 七夕が近いので、3年ぐらい前に一度語ったことのある、この話を選んだ。七夕の話はいろいろあるが、これは結構長い。8分以上かかる。

 それでも、子どもたちはシーンとして真剣に聴いてくれた。そのおかげで、私も声を張り上げることなく、むしろ場面によってはささやくように語ったりすることができた。そうすることで逆に迫力も出てよかったと思う。

 

『ふえたふえた』

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 梅雨らしく今朝は雨が降ったので、最後はこの絵本を読んだ。

 色とりどりの傘が並んでいる表紙。

 ふえた ふえた

 つゆになると あめの ひが ふえた

と始まり、「ふえた ふえた」をキーワードにして、いろいろなものが「ふえた」様子が現れる。

 おもいっきり はしったら

と来たら、子どもたちの間から「あせが ふえた」という声があがった。実感こもっているなあ。でも、この絵本ではちょっと違った。

 その後も、何度も「あせが ふえた」と言いたい場面があったみたいだが、ちょっと意外なものがふえるのだ。

 素話が長めだったので、絵本は短いものにしたが、終わった途端「早い!」と言われた。まあ、そのくらいがちょうどいいのだろう。

 25分ぐらい。

 

 

 

朝の読書タイム:5年1組(第1回)

◯ 本の紹介 『人はクマと友だちになれるか』 太田京子

◯ 本の紹介 『やんちゃ子グマがやってきた』 あんずゆき

◯ 絵本 『くまさん くまさん おはいんなさい』 小野かおる こどものとも年中向き2009年5月号 

 

 先生がいらっしゃる前からほぼ全員きちんと席についていて、行儀が良かった。すばらしい。

 今日は、この小学校の図書館で以前から目をつけていた『人はクマと友だちになれるか』を中心に、クマの本を紹介しようと決めていた。ちゃんと前々から台本も作っておいていたので安心していたが、実はそれ以外は行き当たりばったりに。

 『やんちゃ子グマがやってきた』は今朝寄った小学校の図書館で同じ棚に見つけた本で、その場でササッと内容を確認したもの。

 クマの絵本も一冊読み聞かせしようと思っていたが、それは昨夜あわててうちの本棚から探したもの。

 まあ、それでもなんとかうまくできたと思う。

 

『人はクマと友だちになれるか』

人はクマと友だちになれるか? (イワサキ・ライブラリー)

 初め、私がこの題名を見た時、クマを飼いならして友だちになる話かと思ったのだが、実はまったく違った。野生のクマと人間がどうしたら平和に共存していけるのかと真剣に考えて活動しているグループを取材したものだった。

 私が書いたブックトークの台本は次の通り。

 

最近、山で山菜採りをしていた人が熊に襲われたとか、人の住んでいるところの近くにクマが出たとか、時々ニュースで聞きますよね。

 

日本にはどんな種類のクマが住んでいるか知っていますか?

⇒北海道にはヒグマ、本州にはツキノワグマが住んでいます。

 

クマは何を食べるか知っていますか?

⇒雑食です。肉や魚、昆虫も食べますが、主食は植物です。特に秋には脂肪分が豊富で消化吸収のしやすいドングリが重要な食べ物です。

 

目次を見ると

生ゴミが好きなのは、カラスばかりじゃない

クマのウンチはいいにおい

生ゴミがクマを殺している

クマを見た日―クマの放獣を見学しました

夜のクマパトロール体験

クマにあったらどうするか

人はクマと友だちになれるか

 

など、興味深い話が載っています。

最後には小学生から寄せられたクマについての51の質問に答えるコーナーもあります。

 

クマの数は減っているそうです。なぜでしょうか。それについてどう思いますか。

 

人間が「きらいだ。いらない!」と判断すれば、簡単にクマを絶滅させてしまえるでしょう。でも、その反対に、人間は、人間以外の動植物を絶滅の危険からすくう力や知恵も持っているはずです。

 

とあります。

クマと人間の関係、クマと自然の関係、どうしたらクマと人間はうまく共存できるのか。

クマの生態について調べながら、この問題を考えていくのに最適な本です。

 

とても読みやすいので、ぜひ読んでみてください。

 

 もちろん、これをそのまま読み上げたわけではないが、ちゃんと台本を作っておくと安心だし、実際は臨機応変に違うことをしゃべっても滑らかに進められる気がする。

 今日は、初めに

「最近、ニュースで山菜採りの人がクマに襲われたとかいうニュースをよく聞きますよね」

と話をふると、みんな大きくうなずいてくれた。いい感じのつかみだ。

 「日本にいるクマの種類を知っていますか。何グマでしょうか。」

 すると、意外に早く「ツキノワグマ」の名があちこちから出た。すごいなあ。実は私はこの本を読むまで、全部ヒグマだと思っていた。

 「そう、ツキノワグマ! すごいね~。よく知ってたね。胸のところにこういう半月みたいな模様がついているんですよね。 じゃあ、北海道にいるクマは? よく鮭を口にくわえている姿を見たりするでしょ?」

 ちょっと間があったが、誰かが「ヒグマ」と遠慮がちに答えた。

 「クマは何を食べるのでしょうか」

 「魚」「肉」という答え。やっぱり肉食だと思っているんだね。

 「そう、魚や肉も食べます。でもね、クマの主食はなんと、ドングリなんです。あの体でドングリなんてね。リスかよ?ッて感じですよね」

 という感じで進めていった。

 紹介し終わると、その本を教卓の上に立てておいて、次に進む。

 

 

『やんちゃ子グマがやってきた』

やんちゃ子グマがやってきた!―森からのメッセージ (フレーベル館ジュニア・ノンフィクション)

 こちらは何しろ今朝つい10分ぐらい前に見たばかりの本なのだから、台本も何もなし。でも、写真も豊富だし、とてもわかりやすいので、内容はよくわかったつもり。

 冒頭の部分を数行読んで、どういう話かを説明する。

 

 「人間の家の近くに何度も現れて生ゴミをあさっていたクマを退治したら、そのクマの巣穴には幼い子グマが2匹いました。どうする?子グマも殺す? そうはしなかった。90もの動物園に電話して引き取り先を探したんです。まだ幼い子グマだからそのままだと死んでしまうからね。動物園で人工的に飼育してもらおうと思ったんですね。そうしたら、やっと長崎県の動物園で引き取ってくれることになりました。

 これは、その動物園での飼育記録です。これもまさにツキノワグマです。写真もいっぱい入っていて、子グマはかわいいです。でも、クマはクマですから、飼育員は噛まれたり叩かれたり、あざだらけになって苦労したそうです。

 ツキノワグマの数は、実はどんどん減っているそうです。そんな中、動物園で出来ることは何でしょうか。

 

最後に、クマの絵本を読む。時間もちょうどいい。

『くまさん くまさん おはいんなさい』

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 ほら、これもツキノワグマでしょ?

 なわとび歌 ♪くまさん くまさん おはいんなさい♪

につられて、山から下りてきた子グマが子どもたちと一緒になわとびをして遊ぶ話。

 もちろん、このクマは全然凶暴じゃなくて、かわいい子グマ。言葉も話し、子どもたちと本当に友だちになる。お話っていいよね。

 読み終えた後、

「こういうなわとびの歌、聞いたことある?」

と聞いてみたら、数人が

「ああ!」

と反応していた。

 「歌詞はいろいろあるけど、なぜか”クマさん”なんだよね。やっぱり昔から親しみがある動物だったんだろうね」

 

 ちょうど10分。

 

 

 

朝の読書タイム:4年1組(第1回)

◯ 素話 『白い石と黒い石』

◯ 絵本 『ぱくぱく はんぶん』 渡辺鉄太/文、南伸坊/絵 「こどものとも年中向き」2017年4月号

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 5分ぐらい前に教室についたら、まだガサガサしていたが、すぐに準備して落ち着いたのでさすがだと思った。教室の端から端まで机がぎっしり。

 

素話 『白い石と黒い石』

 4年2組に続いて、今年はちゃんと1組にも語ることができた。これはいい話。 

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  「知っている人がいたら、ネタバレなしでお願いね!」と言って始めた。みんな静かに集中して聞いてくれた。

 いつもよりちょっと話が膨らんで長めになったかもしれないが、滑らかに最後まで語ることができた。オチは、多分分かってくれたと思う。

 今日は始める前ではなく、語り終えてから「これは数学の先生から聞いた話です」と補足説明をした。「白い石を取りたい、を逆転の発想で、黒い石を残したい、と考えるわけです。こういう考え方が数学でも大切になることがあります」

 

『ぱくぱく はんぶん』

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 そして今日も、続けて分数にちょっと関係のあるこの絵本を読んだ。ちょっと早口で読んでみた。テンポよく言ったほうがおもしろいかな、と思って。

 半分、半分、とおばあさんのケーキがどんどん小さくなっていくところでは、やはりクスクス笑いが起こった。

 単純だけどおもしろい。

 これは名作だと思う。ハードカバーで出るといいなあ。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後に素早く、定番のこの絵本を出した。

 見せるとすぐに「ああ!」と声が上がった。みんな覚えていてくれたんだね。

「覚えている人は一緒に言ってね」と言って始めると、声を合わせて読んで(暗唱して?)くれた。

 いい雰囲気で、おしまい。

 10分。

 

2017年度5回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居 『ざしきわらし ほーいほい』 さえぐさひろこ/脚本、梅田俊作/絵

Oさん◯ 絵本 『みつけたぞ ぼくのにじ』 ドン・フリーマン/文/絵、大岡信/訳

私      ◯ 素話 『虹の鳥』 オーストラリアの昔話

私      ◯ 絵本 『やまんばあかちゃん』 富安陽子/文、大島妙子/絵

 

 44人。今日は天気がよく、外で元気に遊んだためか、ほっぺが赤い。眠そうな子もいる。

 

ざしきわらし ほーいほい』

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 赤い頭巾に赤いちゃんちゃんこ、赤い顔したはだしの子が、こすずばあさんの家に現れる。いたずらっ子だが、こすずばあさんは笑ってかわいがっているようだ。ある日・・・

 不思議な、憎めない座敷わらしのお話。

 結構地味で長めのお話だが、子どもたちはシーンとして聞いていた。が、数人本当に眠くて頭がグラグラしている子がいた。この子たちは結局、その後もずっと眠っていたー。

 

『みつけたぞ ぼくのにじ』

みつけたぞぼくのにじ (岩波の子どもの本)

 数日前、雷雨と晴れが交互に何度もやってきて、きれいな虹が出たそうだ。Oさんはその話から入った。子どもたちも「見た!」という子が多くて、ちょっと興奮気味。

 この絵本は、虹と友だちになって一緒に遊ぶ男の子のお話。夢がある。

「3色しかないよ」などという子もいたが。

 ちょっと小さくて遠くの子には見にくかったと思うが、絵は細かくなくて単純なのでストーリーを追うのには問題なかった。

 

ここで私に交代。

『虹の鳥』

 虹の話を受け取って、オーストラリアの昔話を語ることに。「オーストラリア」と言っただけで「知ってる!」と声が上がる。

 虹に黒いシミができてしまって、原因は虫が虹を食べているからだという。天から虹色の鳥がやってきて、地上の鳥たちに助けを求める。

 そのころ鳥たちはみんな灰色や黒の地味な色だった。求めに応じて虹を助けに行った鳥もいれば、いろいろ理由をつけて行かなかった鳥もいた。

 虹を助けるために、苦労して虫をやっつけた鳥たちは虹の色が移ってきれいな色になった。行かなかった鳥は、灰色や黒のまま。

 と、話していくと、急に思いついたらしく「あ、カラス!」「カラスは行かなかったんだ!」と叫ぶ子たち。可愛いなあ。

 

『やまんばあかちゃん』

やまんばあかちゃん

 これは12分もかかるのでちょっと迷ったが、家で読んでみたらとても心地よかったので、読むことにした。朝の読書タイムでは長すぎて読めないし。

 昔、富士山の噴火で飛んできた岩から生まれた、やまんばあかちゃん。ものすごくパワフル。森の動物達は順番に里親になって、やまんばあかちゃんを育てていくことにした。

 とっしんドーン、ゆさゆさビューン、ヒューバシャンパクリなど、それぞれ自分の得意技を教えていく。

 静かによく聞いてくれたが、終わった時に「長かった」と言う声が聞こえた。やっぱりちょっと飽きたのかな?

 

 30分くらい。

 

 

朝の読書タイム:2年2組(第1回)

◯ 絵本 『ケチルさんのぼうけん』 たかどのほうこ

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

 

 元気いっぱいの2年生。私が顔を出したときからもう興奮気味だった。

 

『ケチルさんのぼうけん』

ケチルさんのぼうけん (フレーベル館の新秀作絵本 (8))

 私の大好きな絵本。2000年に購入してから何回読んだかわからない。昨年、高楼方子さんの講演会でサインもいただいた。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  表紙を見せたところですでに「ケチルさん?!」と笑い声。

「ケチルさんというのは、このおじさんですが、どんな性格だと思いますか?」と聞くと、もちろん大きな声で

「ケチ~!」と。そう、言いたくてしょうがなかったんでしょう?言わせてあげました。

 さて、冒頭から期待を裏切らず「ケチルさんは けちでした」とある。子どもたちは興奮収まらず、大声で「ケチ~」「え~?お菓子も食べないの?」などと声を上げる子がたくさんいて、ちょっとじゃまになるほどだった。しかし、一方で「静かにしてよ」とたしなめる子もいて、まもなく自然に静かに聞くようになった。

 100倍に増やす予定だった金貨が底なし沼に落ちてしまい、代わりに人形が「100ばいの木」の根本に掘った穴に落ちたところで、子どもたちは(人形が増えるぞ)と予感したみたい。そして、次のページの迫力ある100個の人形の場面では笑いが起こった。

 「その人形売ればいいじゃん」と現実的なことを言う子もいた。

 いずれにしても、2年生になったばかりのこの子たちが、このお話のおもしろさをちゃんと理解してくれたのには感動した。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ) カニ ツンツン (こどものとも傑作集)

 

 少し時間が余ったので定番絵本を読むことにした。『かぞえうたのほん』と『カニツンツン』を見せてどちらがいいか手をあげてもらったら、意外と接戦だったがわずかに『かぞえうたのほん』た多かったのでこちらにした。

 去年一度読んだものだが、あらためてよく笑ってくれた。また読むよ。

 でも、終わった後も「カニがよかったな~」と言う声も聞こえたので、次回は『カニツンツン』を読まなくては!

 

 13分ぐらい。

 

2017年度4回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居『クモヨばあさんのすばらしいす』 松井スーザン/脚本、市居みか/絵

Oさん◯ 絵本 『カエルくんのみずたまり』 宮西達也

私  ◯ 素話 『京のカエル・大阪のカエル』 京都府の昔話

私  ◯ 絵本 『おぶさりてい』 川村たかし/文、関屋敏隆/絵

 

 今日は50人近くいた。みんなで「テルーの唄」を歌ってからおはなし会開始。

 

『クモヨばあさんのすばらしいす』

クモヨばあさんのすばらしいす (ともだちだいすき)

 蜘蛛のクモヨばあさんが、仲間を励ますために素晴らしい巣を作るという話。

確かに蜘蛛の巣は美しいし、素敵なお話ではあるんだけど、蜘蛛の巣は虫を捕らえるための罠でしょう? 獲物である蝶なんかと仲良くしちゃダメじゃないの? 飾り立てて目立たせちゃダメじゃないの? ・・・なんて私は考えてしまう。

 賛否両論かもしれない。

 子どもたちは普通に受け容れていたようだけれど。

 

『カエルくんのみずたまり』

カエルくんのみずたまり (チューリップえほんシリーズ)

 水たまりから、サンマやペンギンやワニなどが出てくるたびに「そんなにでかくないだろ!」などと子どもたちは反応していた。でも、最後にウシガエルが水たまりの水を飲み干してしまった時「その動物たちはどうなったんだろう?」とは思わなかったみたい。

 

ここで私に交代。

『京のカエル・大阪のカエル』

 京のカエルが大阪見物に、大阪のカエルが京見物に出かけ、間の天王山のてっぺんでバッタリ出会った。そして、それぞれ行く先の様子を眺めようと伸び上がって見るのだが・・・。

 初め言葉だけで話して、それからペープサートで作ったカエルを出し、伸び上がった時に目が後ろに行くために、実は自分たちの町を見たんだということを説明した。

 ペープサートを取り出した途端、目を輝かせて身を乗り出してきた。そして「ああ、そういうことか」と深く頷いていた。可愛いものだ。

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『おぶさりてい』

おぶさりてい (日本の民話えほん)

 「知ってる~」と言う声が聞こえたが、知っている話とはちょっと違ったかも。

 太郎・次郎・三郎の兄弟が順に光るお化けに挑んでいくが、お約束どおり上の二人は逃げ帰ってきて、末っ子の三郎だけが恐れずにおぶって帰ってくる。

「やーい、あにさ。ひかりものを せおうて もってきたが、どうするべえか」

と言うところでは「どうするんだよ?」と笑いが起こった。

 最後の場面では「小判だ!」「だから光ってたんだ!」と納得していた。

 絵も迫力があって、お話もおもしろかったね。

 

25分ぐらい。

朝の読書タイム:6年2組(第1回)

◯ 絵本 『からすたろう』 やしまたろう

◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 さすが6年生。きちんと席について落ち着いていた。

 

からすたろう

 高学年向きと思う『からすたろう』を選んできた。

「作者のやしまたろうさんが、自分の子供の頃を思い出してかいたお話です。だから、かなり昔の話になります。」

と言って始めた。

 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  みんなしーんとして集中して聞いてくれた。おかげで、私もゆっくりと噛みしめるように読むことができたと思う。最後の方は思わず涙が出そうになってしまった(でも、こらえた)。

 これは、それまでみんなにバカにされてきた主人公が、6年生のときの担任の先生に認められて、周囲の評価も変わっていくという話だ。だから、6年生に聞かせるのにちょうどよかったと思う。

 

『かぞえうたのほん』

かぞえうたのほん (日本傑作絵本シリーズ)

 時間が余ったので定番絵本を読むことにした。

「これ、覚えてる人?」と聞くと、ほぼ全員の手が上がった。嬉しそうだった。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後にはいつもの『こんにちワニ』。

 何度も読んでいると、大きくなってからも覚えていてくれるので嬉しい。そう言えば先日の運動会で、見に来ていた高校生ぐらいの女の子たち(卒業生)に「あ、『こんにちワニ』!」と声をかけられた。私の顔と定番絵本がしっかり結びついているんだな。逆に、この絵本を目にしたときは私のことを思い出してくれるんだろうな❤

 

10分。