Oさん◯ 紙芝居『おばけのゆきがっせん』おおたか蓮/脚本、ひろかわさえこ/絵
Oさん◯ 絵本 『ことばかくれんぼ』 山口タオ/文、田丸芳枝/絵
私 ◯ 素話 『貧乏神のわらじ』 日本の昔話
私 ◯ 絵本 『ちいさなサンタ まちにいく』 アヌ・ストーナー/文、ヘンリケ・ウィルソン/絵、若松宣子/訳
日が短くて、4時というともう薄暗い。子どもたち53人、外で遊んでいた子も入ってきて、みんなでクリスマスの歌を歌ってからおはなし会。
まず、いつものようにOさんから。
『おばけのゆきがっせん』
Oさんは直前まで『りゅうの目のなみだ』にしようかと迷っていたが、結局季節的にこれにしようということになった。長すぎないし。
あまりにも寒いので雪女のところへ文句を言いに言ったお化けたち。ひょんなことから、雪合戦が始まり夢中になる。
その様子がおもしろい。お尻に当たっちゃったり、のっぺらぼうの頭に雪を乗せたり。絵も台詞も楽しくて、みんな笑っていた。
最後に、雪女にかまくらの中で甘酒とお餅をごちそうになるところでは、「のっぺらぼうはどうやって甘酒を飲むんだろう?」という声も。口がないからね。
特に2年生が、思ったことをストレートに口に出すのでおもしろい。
『ことばかくれんぼ』
これは、言葉の中にかくれている動物を探す言葉遊びの絵本。子どもたちは当て物大好きなので張り切って大声で答えていた。
しかし・・・肝心の言葉を読む前に、絵で答えがまるわかりなのが困ったところ。「絵を見ればいいんだよ!」と言い出す子もいて、もうページを開いた途端に「くま~!」「コアラ!」と叫んでいる状態。
しかも主に2年生ばかり大声。それで、Oさんは「次は1年生だけ、どうぞ」などと言って、みんなで楽しめるように心を砕いていた。
終わった後、これはどうやって見せるべきだったのか。絵は隠して当てさせたほうがよかったのか、などと話し合った。集団読み聞かせには、ちょっと難しい。
最後の方には、これを授業で使う場合のやり方などが載っていたが、それは「この絵本を参考にして自分で動物の名前が隠れた言葉を作ってみよう」みたいな感じだった。
ここで私に交代。
『貧乏神のわらじ』
年末なので、貧乏神の話を持ってきた。途中「知ってる」と言う子もいたが、多分違う話だったと思う。
貧乏な家族がどうしようもないので夜逃げしようと決心すると、納屋で一生懸命わらじを編んでいる貧乏神を見つける。夜逃げするならついて行くから、そのためのわらじを編んでいるのだという…。
地味な話だが、顔を見ながら話すと、多少の茶々が入っても交わせるし、集中してくれるので大丈夫。
『ちいさなサンタ まちにいく』
絵が見やすくてきれいな絵本。でも、その分、字がちょっと見にくい。
小さなサンタは森の動物達にプレゼントを届ける役目だが、街の動物たちからもプレゼントが欲しいとの手紙を受け取る。
トナカイやソリは人間の子どもたちにプレゼントを届ける大きなサンタたちが使っているのでダメだし、小さなサンタは1人で街まで行くことはできない。困っていると、森の動物達が協力してくれることになり…。
結構長い話だが、展開は単純でわかりやすい。でも、その分退屈してしまわないかと途中から不安だった。
今日は、なんとか集中力が途切れずに最後まで聴いてくれたので良かったと思う。
30分弱?