Oさん◯ 紙芝居 『まっくろけのうし』 小野和子/脚本、岡村好文/絵
Oさん◯ 絵本 『このあしだあれ?』 ネイチャー&サイエンス/編
私◯ 素話 『メス牛とライオン』 インドの昔話
私◯ 絵本 『ひょうたんめん』神沢利子/文、赤羽末吉/絵
日曜日に市民図書館で会った女の子、「Kさん!」とちゃんと名前を読んでくれて、「いつも児童館でお話してくれてありがとうございます」だって。なんて立派なご挨拶。嬉しかった。
だんだん日が長くなってきて、4時といってもまだ明るい。でも、外で遊んでいた子どもたちも中に集合して行儀よく並んで座った。
いつものようにOさんから。
『まっくろけのうし』
二人の絵描きと絵の勝負をすることになった男。絵描きたちの絵のおかしなところを指摘する。その部分、次の場面を半分ひいて、二つの絵を比較できるようになっていてわかりやすい。絵本ではできない、紙芝居ならではの利点だ。
そして、その男が描く番になると、全面真っ黒に塗ってしまう。その画面は真っ黒そのもので、迫力がある。そして、闇夜に黒牛が寝ているところだ、と。
みんな引き込まれていた。
『このあしだあれ?』
次は参加型の絵本。表紙を見せるなり「ネコ~」「ネコ!」と大興奮。いろんな動物の足が出てきて、難しいのも結構あるのに、ほとんど当てていた。
この表紙の足は、実はネコではなく、トラ。「ああ、トラもネコの仲間だからね」と言う子も。
ナマケモノの足やダチョウの足を即座に当てるのには驚いた。よく知ってるなあ。
1~2年生が大興奮で大声で答えるのに対して、3年生になると、むしろ落ち着いている。答えはわかっているんだろうけど。
そんな大騒ぎの中、私に交代。
『メス牛とライオン』
紙芝居の牛つながりで、牛の昔話を選んできたのだが、これはちょっと失敗だったかも。ライオンに食べられそうになった牛が、子牛におっぱいを飲ませて戻ってくるから、と約束して帰らせてもらう。牛はそのまま逃げればいいものを(まるでメロスのように)約束したから、とライオンのところへ食べられに戻る。子牛までも。
結末がちょっと不自然で、「おしまい」と言っても、「?」という感じだった。
『ひょうたんめん』
1984年に発刊されたものだが、これは復刊ドットコムによる新装版。赤羽末吉さんの絵はやっぱり素晴らしい。
「ひょうたんめん」はお化けというか妖怪みたい。塩を買って帰る男を襲い、初めは塩を食べ、次に馬を食べ、最後にその男を食べるためにまた追ってくるが・・・。
最後はもちろん、めでたしめでたしなのだが、すごい迫力だった。
「怖かった?」と聞くと、子どもたちは「全然」「おもしろかった」とのこと。
30分ぐらい。