チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

保育園でのおはなし会

Sさん◯ 紙芝居 『コッコおばさんのおばけのアイスクリーム』 仲川道子

私   ◯ 紙芝居 『どうぶつむらの たなばたまつり』 一條めぐみ

Nさん◯ 大型絵本 『はなすもんかー!』 宮西達也

私    ◯ 紙芝居 『トンボくんとなかまたち』 今森光彦

Sさんと私◯ パネルシアター『ネコのお医者さん』

 

この保育園でおはなし会をするのは昨年に続いて2回め。今回は3歳以上の子どもたち50人ぐらい。みんなワクワクして待っていてくれる。

 

『コッコおばさんのおばけのアイスクリーム』

コッコおばさんのおばけのアイスクリーム (げんきななかまシリーズ)

 まずはSさんから。

 このところ夏のように暑い日が続いているので、この紙芝居はちょうどいい。

可愛いおばけがフーっと息を吹きかけると、なんでも凍ってアイスクリームになる。涼しくなりそうな紙芝居。

 

『どうぶつむらの たなばたまつり』

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 次は私。

 七夕まつりの噂を聞いてきた、うさぎのミーミとねずみのネーネは、どうぶつむらでも七夕まつりをやろうと思いつく。

 でも「ささのは」ってどっち? 飾りはどれ? 短冊って?

 それぞれ子どもたちに当ててもらうところがある参加型なので、元気よく答えてくれて、エネルギーを放出できたようだ。

 お話もかわいくて、この時期にはピッタリの紙芝居。12画面で少し長めだがm7~8分、飽きずに見てくれた。

 

『はなすもんかー!』

はなすもんかー! (チューリップえほんシリーズ)

 次は新人のNさん。

 さすがに宮西達也さんは大人気で、これも「知ってる~」という声が聞こえた。中には「ヘビなんだよ」とネタバレしてしまう子もいて、Nさんは苦笑いして「しー!」と。

  でも、始まるとみんなよく聞いていた。大型絵本なので迫力もある。

 

『トンボくんとなかまたち』

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 また私。

 昨年カマキリの写真紙芝居をして大好評だったので、今年はトンボの紙芝居を持ってきた。見せるなり「あ、トンボ」「トンボ、好き」とすごい反応。

 しかも、昆虫のことをよく知っている。「オニヤンマ!」なんて、すぐわかったし、ヤゴも写真を見ただけで「ヤゴだ!」「ヤゴみたことある」と。しかも「トンボの赤ちゃんなんだよ」と言うと、「幼虫って言ったほうがいいんじゃない?」ときた。

 鮮やかな写真紙芝居で、ちょっと気分が変わって良かったと思う。

 

『ネコのお医者さん』

 最後にSさんと私でパネルシアターをした。増田裕子さんの有名なミュージックパネルなので、知っている子もいたらしく、一緒に歌ってくれた。

 楽しく盛り上がっておしまい。

 なんと時間ぴったりに終わった。30分。

 

朝の読書タイム:3年2組(第1回)

◯ 絵本 『はずかしがりやの れんこんくん』二宮由紀子/文、長野ヒデ子/絵

◯ 絵本 『へろへろおじさん』 佐々木マキ

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

早めに廊下で待っていたら、先生が「ちょっと早いけど、どうぞ」と始めさせてくれた。ラッキー。

40人ぎりぎりの1クラスなので、教室に机がぎっしり。でも、みんな行儀よく、興味津々で聞いてくれた。

 

『はずかしがりやの れんこんくん』

はずかしがりやのれんこんくん (絵本・こどものひろば)

 絵がはっきりしていた、とても見やすい。そして、特に最後の蓮の花が咲いた場面がとってもきれいなので気に入った。

 お話は、いつも土の中に隠れている恥ずかしがり屋のれんこんくん。体に穴があいているからなんだって。 そこで、どじょうや魚やトンボたちが、れんこんくんのいいところを一生懸命探してくれる。そのやりとりも(子どもは気づかないかもしれないけど)ちょっと含みがあっておもしろい。

 やがて、れんこんくんは実は水面の蓮の葉を支えているのだとわかり、みんなに感謝される。そして、夏になると一面に花が咲き・・・。

 

『へろへろおじさん』

へろへろおじさん (こどものとも絵本)

 今日もこれを読むことにした。私のお気に入り。

 手紙を出しに出かけたおじさんが、次々と災難に遭う。子どもたちは、階段から落ちた場面では「あ、これ、痛いんだよね」(経験あるんだね)と言ったり、マットをたたいている女の人が出てくると「あ、嫌な予感」「やっぱり~」などと笑いながら楽しんでいた。

 でも、やっぱりアイスクリームを落としたところでは、笑わずにしーんとして同情している様子。最後は優しい女の子がアイスクリームをくれて、ハッピーエンド。よかったね。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 これはお馴染みの定番なので、覚えている子も多かった。

「わお!」が毎ページ出てくるのがおもしろいみたいで、真似する子が結構いた。

明るい大胆な絵と、調子の良いことばで、元気になる絵本。

「今日も、もりもり元気に過ごしてください」と言って終わりにした。

 

13分。

 

 

 

 


 

 

 

朝の読書タイム:2年3組(第2回)

◯ 絵本 『あめのちゆうやけ せんたくかあちゃん』 さとうわきこ (こどものとも2013年4月号)

◯ 絵本 『へろへろおじさん』 佐々木マキ

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

 

 早めに行って待っていたら、先生が数分早く始めさせてくれた。こういう数分ってありがたい。これだけでだいぶ違う。

 

『あめのちゆうやけ せんたくかあちゃん

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 せんたくかあちゃんシリーズは3冊あるが、これは単行本になっていないもの。それでも、知っているという子はいた。

 子どもたちの反応は良くて、例えば川を流れてくる汚いものを「なんだろう?」「あ、星だ」「月だ!」と声に出していた。邪魔にならないちょうどいい程度なので、進めやすかった。

 最後に星や月をシャボン玉に乗せて空に帰す場面には、納得していた様子。

 

『へろへろおじさん』

へろへろおじさん (こどものとも絵本)

 これは私のお気に入りで、何度も読んでいる定番絵本のひとつなのだが、最近「講談社出版文化賞」を受賞したとのニュースを見た。

www.fukuinkan.co.jp

 この絵本はいつでも子どもたちに大受け。今日も、よく笑った。次はどんな災難が降りかかるのか予想したり、その結果に笑ったり。

 でも、最後にアイスクリームが落ちてしまったときには誰も笑わなかった。これは、つい共感してしまうから笑えないよね。佐々木マキさん、うまく作ってある。

 そして、その後の思いがけないハッピーエンド。子どもたちもホッとしたことだろう。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 まだ少し時間があったので、これを読むことにした。これも私の定番絵本。

 表紙を見せたとき「クマ、怖そう・・・」と言う子がいたが、読み始めたら楽しい内容なので喜んでいた。ほぼ毎ページに出てくる「わお!」に反応したり、くまさんのすごい食欲や力こぶなど、大胆な絵にも笑ったり驚いたりしていた。

 初めてなので、各ページゆっくりと良く見せながら進めた。

 

 12分ぐらい。

 

朝の読書タイム:1年2組(第1回)

◯ 素話 『ふくらし粉』

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵

 

 このクラスは初めてだが、児童館でおなじみの子がたくさんいて、声をかけてくれた。時間前から廊下で待っていたが、プリント直しをしていて忙しそう。それでも8時15分ちょうどにはちゃんと入れてもらって、始める。

 

『ふくらし粉』

 1年生の最初には、やっぱりこれ。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  みんな、目を輝かせてかぶりつきで聞いてくれた。答えるところはちゃんと答えてくれたし、ワクワクしている様子もわかった。

 最後に「誰に最初にあげたでしょう?」と聞いたら、やっぱり「男の子」という声が聞こえたので、今日はちゃんとそれを汲み取って「そうだね。ふくらし粉をしっかりと持っていた男の子に最初にあげて・・・」としました。

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 締めはこれ。初めてなので戸惑っていたようだが、時々笑ってくれた。

 

10分。

 

 

2018年度5回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 絵本 『みんな おなじ でも みんな ちがう』 奥井一満/作、得能通弘/写真 

Oさん◯ 紙芝居 『ふしぎなおとしもの』 山本省三

私  ◯ 素話 『花に化けた山姥』

私  ◯ 絵本 『まゆとおに』 富安陽子/作、降矢なな/絵

 

 初夏の陽気でみんな元気よく外で遊んだあと、しばし横になって休憩していた。先生が「あと1分たったら起きて」というと、それぞれ60数えてから起きてきた。40人位いる。

 

『みんな おなじ でも みんな ちがう』

みんなおなじでもみんなちがう (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん)

 ページいっぱいに同じものの写真が並んでいる。でも、よくよく見るとひとつひとつ少しずつ模様や形が違う。できれば、個人でじっくり眺めたい絵本だ。

 この人数なので子どもたちは「さくらんぼ!」「きのこ!」「そらまめ!」など競って声を上げ、ただの当てっこになってしまい、絵本の趣旨は伝わらなかったように思う。

 

『ふしぎなおとしもの』

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 次はお話の紙芝居だったので、今度は静かにちゃんと聞いていた。

 おばあさんは金貨の入った壺を拾ったはずが、引っ張って帰る道々、次々に変わって、最後にはオバケだったことがわかる。でも、そのオバケは寂しくて遊びたかったとのことで・・・。

 楽天的で明るい話。

 

『花に化けた山姥』

 これはちょっと怖い。貧しい村にやってきて餅を奪っていく山姥。なんとかやっつけようと庄屋さんが、餅に似た石を真っ赤に焼いて山姥の口に入れると・・・。

 そこでめでたしめでたしかと思いきや、山姥は思わぬ形で復讐しに来る。

 庄屋さんが食べられてしまう、まさかの結末に、子どもたちはちょっとびっくりして「それからどうなったの?」ときく子もいた。

 

『まゆとおに』

まゆとおに―やまんばのむすめ まゆのおはなし (こどものとも傑作集)

 これは人気の絵本だけあって、「知ってる」の声。でも、読み始めると、可愛らしい「まゆ」の見た目に似合わぬ怪力に「え~!?」「すげ~」などと驚いたり笑ったりしていた。

 お話も絵も素晴らしくて、みんな釘付けだった。やっぱりこれはいい絵本だなあ。

20分~25分ぐらい。

朝の読書タイム:6年2組(第1回)

◯ 絵本 『水たまりの王子さま』 山崎洋子/作、安井淡/絵

 

 6年生になってまだ日も浅いのに、どことなく最上級生の風格が出ているのがすごい。

 

『水たまりの王子さま』

水たまりの王子さま

 これは、いつも6年生に読むことにしている。11分ぐらいかかるのだが、ぜひ聞いてほしい、感動的な話だ。もとは一人芝居のミュージカルだったとか。

 全編、スリの男のべらんめえ調の語りになっている。2階の窓から純真な少女に話しかけられるところから、この男の人生が変わっていく。

 5歳の頃の怪我で歩けなくなった少女は窓から見える水たまりに映った空を「わたしの空」と呼ぶ。そして、スリの男の頬に刀傷があるのを見ると「あなた、しあわせの王子さまだわ」と喜ぶ。なぜそんなふうに思ったのかは最後にわかるのだが。

 最後は悲しい。泣きそうになる。でも、いい話だ。

 

 少し早く始められたので、ちゃんと時間内に終わることができた。

朝の読書タイム:4年1組(第1回)

◯ 素話 『白い石と黒い石』

◯ 絵本 『ぱくぱく はんぶん』 渡辺鉄太/作、南伸坊/絵

◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵

◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成

 

 少し早めに教室の前で待っていたら、担任の先生がいらして、どうぞ、と言われたので、5分くらい(?)早く始めることができた。

 

『白い石と黒い石』

 まずは、4年生に毎年語っている、この話。 

chocolate-doughnuts.hatenablog.com

  みんな熱心に聴き入って、最後は「おお!」と納得した顔をしてくれたのでよかった。やっぱり4年生にピッタリだ。

 

『ぱくぱく はんぶん』

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 そして、いつもその話とセットにしている、この絵本。単行本になっていないが、いい絵本なので、この月刊誌を大事にしている。

 おばあさんのケーキが、みんなに半分ずつ食べられていき、どんどん小さくなっていくのがおもしろい。

 児童館で聞いた子もいるからか、反応は薄かったが。

 

『もりもりくまさん』

もりもりくまさん (たんぽぽえほんシリーズ)

 早く始められたため、まだ時間があった。それで定番絵本を読むことにした。でも、それほど馴染みではなかったみたい。6年生まで読み聞かせに入るようになってから、1つのクラスに入る回数が減ったからかもしれない。

 初めてみたいな顔をして楽しんでくれた。もしかして、ほんとに初めてだった子もいる?

 

『こんにちワニ』

こんにちワニ (わははは!ことばあそびブック)

 最後はこれ。1人か2人、声を出して言ってくれる子がいた。クスッと笑う子もいた。

 

 これでも1分くらい余して終わりにした。早く始めさせてくれたからね。