◯ 紙芝居 『ぬまのぬしからのてがみ』 望月新三郎/脚本、田代三善/絵
◯ 絵本 『タンゲくん』 片山健
◯ 絵本 『せんひくよろこび』 片山健 (こどものとも年中向き2014年12月号)
◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
みんなとても熱心に聞いてくれた。
『ぬまのぬしからのてがみ』
久しぶりの紙芝居は『ぬまのぬしからのてがみ』。これはしっかりしたお話なので、じっと聞き入っていた様子。私は、紙芝居の感覚がちょっと鈍っていて、抜き差しの仕方など反省点もあったが。
『タンゲくん』
そして名作『タンゲくん』。知っているという子はほとんどいなかった。表紙を見せると「気持ち悪い~」「こわい」などという声。なにしろ、丹下左膳のように片目が潰れたネコの顔が大写しになっているのだから。
しかし、これを読み進めていくうちに、このネコのタンゲくんに愛情がわいてくるから不思議。女の子の独白だけで進む単純なお話なのだが、ほのぼのしていい絵本だ。
『せんひくよろこび』
次は先週3年生でも読んだ『せんひくよろこび』。これも片山健さんの絵本。
子どもはだれでも地面に線を引いた経験があるから、共感できるみたい。
先週の3年生は平気な顔をして聞いていたが、この1年生は結構反応があった。
主人公の男の子が地面に線を引いているうちはいいけど、そのうち空に線を引き始めたりするとどよめきが起こる。
「しらないまちに せんをひく」 ・・・帰れなくなったらどうすんの?
「ゆきのふるまちに せんをひく」・・・・寒くないのかよ!
「あらしのそらにも せんをひく」・・・あぶないだろ
「おおむかしの ちきゅうに せんをひく」・・・恐竜に食われるぞ
などなど、男の子のことを心配してくれているのか、単に茶化しているのか。
それでも、邪魔になるような言い方ではないので、微笑ましかった。
この絵本は絵が素敵。男の子が一生懸命、腰を曲げて線を引きながら歩いて行く姿がすごくかわいい。
単行本になるといいなぁ。
『こんにちワニ』
そして、締めの『こんにちワニ』。
「知ってる人?」と聞いたら、さすがに全員手を上げた。このクラスでもすでに2回読んでいるのだから。
「うちにある~」と言う子もいた。
「図書館にあるかな?」と言うと「図書館にあったら、俺、絶対借りる!」と意気込む子も。
「こんにち ワニ」から始まって、「さよな ラ~メン」「ごきげん ヨーヨー」と、ゴキゲンで朝の読み聞かせも終わりにした。
時間ピッタリに終わって、今日も15分間とれた。