◯ 絵本 『おなかのなかのなかのなか』
◯ 絵本 『サンタルのもりの おおきなき』 (こどものとも年中向き 2014年11月号) 西岡直樹/構成・文、 シブー・チットロコル/絵、西岡まどか/コラージュ
◯ 絵本 『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵
今日も早めに教室に入った。このクラスは、先生はいらっしゃらなかったけれど、ちゃんと黒板に「今日は読み聞かせがあります」と書かれていて、子どもたちも全員揃っていた。
準備ができていなかった子が何人かいたのでちょっと待ったが、それでも5分早く始められた。
『おなかのなかのなかのなか』
『おなかのなかのなかのなか』は2012年発行の比較的新しい絵本。
図書館でこの絵本を見た時、すぐに思い出したのは、
1968年発行のロングセラー
『ありこのおつかい』(石井桃子/文、中川 宗弥/絵
次々に食べられてお腹の中にたまっていくのはそっくり。
ただ、『ありこの・・・』では、お腹の中で「ばかもの~」などと悪口を叫んで問題を起こすのだが、『おなかのなかの・・・』では外側の動物が食べたご馳走を次々お腹の中の動物が食べてしまうという展開。
私は『ありこのおつかい』も大好きだが、『おなかのなかの・・・』もなかなかいいと思う。
絵が派手で遠目が効く。ホットケーキやハンバーグ、ケーキ、パフェ、カレーライス・・・など子どもたちが大好きな食べ物がどんどん出てくるのも楽しい。
今日の子どもたちは最初からノリノリだった。
はじめに食いしん坊のネズミのチュッチが朝ごはんに食べたものが紹介される場面ですでに「すげ~」「そんなに食ったのか」と声が上がる。
ライオンがヘビに食べられるところでは、「ヘビってライオンも食べるのか?」「大蛇じゃない?」「大蛇だな」と言っている。
『サンタルのもりの おおきなき』
次は先月発売のこどものとも年中向き『サンタルのもりのおおきなき』。これは素敵な絵本だ。単行本になって出版されるといいな。
インドの話で、絵が美しい。お話も素敵。
サンタルの森にものすごく大きな木が1本あり、けものや鳥や虫や人々に愛されていた。ところが、遠くのお城からも見えるほど大きな木だったので、王様がお城の門の扉を作るためにその木を使おうと考える。
切り倒されて持って行かれてしまった大きな木。
その後、2人の少年が切り株の近くに落ちていた枝で太鼓と笛を作り・・・。
その太鼓と笛の音が何度も繰り返し出てくる。
ダティン ダパン ティンダ ヒタン ダラム
トゥルル トゥリリり トゥルル トゥラララ
など、読むのがちょっと難しいので、練習が必要。
私は笛の方(トゥルル・・・)は高めに節を付けて読んだ。
最後まで集中して聞いてくれた。
『かぞえうたのほん』
そして、締めに定番の『かぞえうたのほん』。
取り出すと、「あ、それ!」と嬉しそう。
何度も読んで知っているのに、またまたよく笑ってくれた。
これで時間になったが、先生がいらっしゃらなかったので、もうちょっと読んでもいいかなと迷った。
「あれ? 先生、どうしたのかな?」と言うと
「家庭科室に行っちゃったのかも」
「1時間目移動なの?」
「うん」
「じゃ、終わりにしなきゃね」
というわけで、これで引き上げてきた。
15分間。