冬休みで読み聞かせの活動がしばらくないので、この機会に私の大好きな絵本を1冊ずつ紹介していこうと思う。
まずは、長年「世界で一番好きな絵本」と言い続けているこの絵本。
『ケチルさんのぼうけん』 たかどのほうこ
まず、絵が美しい。大胆ではっきりしていて遠目がきく。そして、お話が とっても楽しい。
お金をためることだけが楽しみの、けちなケチルさんが主人公。捨ててあった古本を何気なく開いてみたら、それは「100ばいのき」という題名の本。根元に埋めたものが何でも100倍になって枝から出てくる木があるらしく、行き方の地図もついている。
ケチルさんは、金貨を100倍にするためにその「100ばいのき」まで行きたいが、問題は途中にある「さんぞくとうげ」。99人の山賊が通る人のお金を奪うというのだ。
ケチルさんは必死で計画を練る。おかげでうまく山賊をごまかし、「100ばいのき」にたどりつくことができる。そして早速根元に全財産の金貨を埋めようと穴を掘るのだが…
そこからが圧巻!思わぬ展開に、私は笑っちゃった。子どもたちは口をあんぐりするだけだが。
「おれは てんかの びんぼうおとこ
おそったところで しょうがない
さいふは からっぽ からっぽろぱらあ~!」
という歌の部分があり、繰り返し出てくる。私は何度も読んでいるうちに自然に出来たメロディーで歌っている。初めは公の場(?)で自作のメロディーで歌うのはちょっと恥ずかしかったが、聞き手の方は抵抗なく受け入れてくれているようなので、私も慣れてしまった。
最後は、一文無しになったけど幸せに包まれているケチルさん。いい話だなぁ~。
実際に小学生に読み聞かせた様子はこちら↓
chocolate-doughnuts.hatenablog.com
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