◯ 絵本『おうさまのくれた ごほうび』ブルガリアの昔話 八百板洋子/再話、岡田知子/絵 こどものとも2010年1月号
◯ 絵本『へろへろおじさん』佐々木マキ こどものとも2014年2月号
◯ 絵本『こんにちワニ』中川ひろたか/文、村上康成/絵
今年はじめての読み聞かせ。廊下で会った子どもが「今日何組?」と聞くので、「1年1組だよ」と答えると「やった~!」だって。嬉しい。
教室に入って行くと、「わあ、久しぶり」と他の子たちも歓迎してくれた。
全員席に着くまで、いつものように指の数を言ってもらう遊び(私が適当に指を立てて出して、両手の指の合計を答えてもらう。単純だが低学年には大人が思うほど易しくはなく、ちょうどいい)をして待っていた。
それでもちょっとは早めに始められた。ただ、最初の絵本を出すと途端に「見えない~」と移動を始めたので、またちょっと時間がかかった。最初から移動させればよかった。
『おうさまのくれた ごほうび』
水彩画風の素敵な絵だが、優しいタッチなので遠くからはちょっと見にくかったかもしれない。
川で溺れていた王様を助けたおじいさんは、お礼に大きな金の塊をもらうが、帰る途中で馬、牛、羊・・・と次々いろんなものに交換していく。最後には、おばあさんが欲しがっていた縫い針と取り替えて家に帰り着くが・・・・
おばあさんはおじいさんを責めるどころか、
「いいんですよ、わたしはおじいさんがいてくれれば」
なんて歯の浮くような甘い言葉を言うところが、なんとも言えずほほえましい。子どもたちにはどう映ったのかな。
この絵本は単行本になっていないのが残念。
『へろへろおじさん』
私の大好きな佐々木マキさんの絵本。これも「こどものとも」月刊誌で、単行本になっていない。名作だと思うんだけどな。
階段から落ちたり、犬に引きずられたり、次から次へと災難にあうおじさんに、子どもたちは大笑い。次は何が起こるか予想しながら、もうクスクス笑っている。
最後にアイスクリームを落としてしまって、ついにおじさんが泣くところではシーンとしていた。それでも、そこで優しい女の子とおかあさんが新しいアイスクリームをくれてハッピーエンドだから、この絵本はいいよね。
『かぞえうたのほん』
定番の絵本。このクラスでは7月に1回読んだだけだったので、覚えている子と忘れている子がいたみたい。改めて笑いが起こっていた。
もう、私は暗誦するほど繰り返し読んでいる絵本。特に「へんなひと かぞえうた」が人気で、覚えている子はそこに来ると「あ、それ、おもしろいやつ」と言う。
『こんにちワニ』
ここでほぼ時間になっていたが、締めに『こんにちワニ』を。「分かる子は一緒に言ってね」と言うと、「は~い」って可愛い。
まだ慣れていないのか、ぎこちなかったけれど、「こんにち ワニ」「いただき マスク」など、覚えているところは一緒に声を出してくれた。ほんの数十秒で終わり。
15分弱かな。