私 ◯ 素話『この正直者め』 福娘童話集より
http://hukumusume.com/douwa/pc/jap/01/02c.html
私 ◯ 絵本『水たまりの王子さま』山崎陽子/作、安井淡/絵
Kさん◯ 紙芝居『ゆきおんな』
今日は館長がお休みだったせいか、歌の練習などはなく、私が行くともうみんな座って待ち構えていた。しかし相方のKさんはまだ来ていないという。
とにかく、すぐに始めることにした。
子どもたちは並んで体操座りしてはいるものの、落ち着きがなくガヤガヤしている。
ちょっと数当ての手遊びをしてみたが、なかなか落ち着かない。それでも、始めてしまえばなんとかなるだろう。
『この正直者め』
初めは素話から。うるさいので最初は声を張り上げなければならない。それでも、多少身振りも入れて、私の言葉で語っていると、やがてこちらに集中してくれるようになった。
「吉四六さん」という名前を聞いたことある子はいないようだった。一休さん、彦一どんと並んで、とんちものの昔話では有名人だと思ってたんだけどな。
関所の悪い役人が取り調べと称して、通行人の徳利の酒を飲んでしまうので、吉四六さんがギャフンと言わせる話。子どもにもわかりやすい。
役人が徳利に入ったほんとの小便を酒だと思い込んで飲んでしまう場面では、その前からクスクス笑いが起こり、飲んでしまったところでは「おえ~っ」と大盛り上がりだった。
『水たまりの王子さま』
次は今回のメインにしようと持って来た、長くて感動的な絵本『水たまりの王子さま』。
小学1~3年生にわかるかな?飽きずに聞いてくれるかな?ーーとちょっと不安だったが、去年「泥かぶら」もちゃんと聞いてくれたんだから、と自分を励まして、読むことにした。
この絵本は全体を通して、スリの男の語りになっている。べらんめえ調の言葉なのだが、私にはすごく読みやすかった。ついつい感情移入してしまう。
スリの男が歩けない少女とひょんなことから温かい交流をする話。少女が大事にしている『しあわせの王子』の絵本がきっかけとなっている。
私の期待通り、みんなじっと集中して静かに聞き入ってくれた。
少し悲しいが、じーんと来る話。高学年でもいいと思う。
『ゆきおんな』
この頃にはKさんも到着していたので、バトンタッチしてKさんの紙芝居。
これは私も大好きな紙芝居だ。Kさんの読み方がうまくなっていてびっくりした。(私ほどじゃないけどね(*^o^*) )
子どもたちも、もう落ち着いていたので、よく聞いていた。数人そわそわする子がいたけれど。
Kさんには、後で読み方を褒めると同時に、
「今度紙芝居をするときには、画面を抜いたり差したりしながら読まずに、しっかり差し込み終わってから次を読み始めてね。(抜きながら)などの指定がない限り」
とアドバイスした。
ちょうど30分。小学1~3年生31人だった。