◯ 絵本『わすれられないおくりもの』スーザン・バーレイ/作、小川仁央/訳
◯ 絵本『きりのなかのはりねずみ』ノルシュテインとコズロフ/作、こじまひろこ/訳
◯ 絵本『こんにちワニ』中川ひろたか/文、村上康成/絵
今日は高学年らしいものを読もうと、長いのを2冊も用意したので、早めに教室に入った。初めの2冊で15分かかるので。
もちろん、もし早く始められなかった時のために短めの補欠の本も持っていったのだが。
8時過ぎに入って行くと、まだ皆宿題を集めたり、教科書を片付けたりとざわざわしていた。少し待って、なんとか8時10分には始められる状態にー。これなら大丈夫。
『わすれられないおくりもの』
教育出版の小3の国語教科書に載っているのだが、うちの方では東京書籍なので習っていない。
死を題材にしているが、それほど暗くはない。みんなに愛されている年取ったアナグマが、自分で死期を悟り「長いトンネルのむこうへ行くよ」と友達に書き置きをしてトンネルを元気に走って行く夢を見ながら静かに逝く。
森の友達は皆、アナグマの死を嘆き悲しむ。でも、アナグマとの大切な思い出を持っていることに気づく。
さいごの雪がきえたころ、アナグマが残してくれたもののゆたかさで、みんなの悲しみも、きえていました。
と、前向きになっていく。
いいお話だな。
5年生はシーンとして聞いているので、どう思ったのかわからないのがつらいところ。寝てるんじゃないかしらと思うほどで、ついチラ見をしてしまった。(ちゃんとこちらを見ていた)
『きりのなかのはりねずみ』
これはとにかく絵が美しい絵本。はりねずみが友達のこぐまくんと一緒に星を数えるために、夜の森を抜けてこぐまくんを訪ねて行く話。
霧の中で不思議な動物に出会ったり、川に落ちたり、ちょっとした事件はあるけれど、劇的な展開はなく、全体的に詩的な静かな雰囲気で進んでいく。
文字は、絵を邪魔しないためにわざと目立たない色で書かれているので、特に絵本を持って横から見て読む場合はとても読みづらい。読み聞かせをする前にしっかり下読みをしておかないと。
地味だがほっこり幸せな気持ちになる絵本。
これもシーンとして聞いていた。
『こんにちワニ』
最後は、やはり定番のこの絵本で締めた。
15分。