◯ 絵本 『ぼくはうちゅうじん』 中川ひろたか/文、はたこうしろう/絵
『ぼくはうちゅうじん』
これは今年の青少年読書感想文全国コンクール中学年向けの課題図書になっている。本屋さんに平積みされていて、読んだらなかなかよさそうだったので、選んだ。読んでもらえば2年生でも大丈夫ではないかと思って。
家で練習した時は8分ぐらいかかった。「ぼく」とお父さんとお母さんの会話がほとんどで、主にお父さんが解説役。
聞いていてわかりやすくするために、私はこの3人の声を多少区別して読むのだが、誰の台詞だか間違うとおかしくなってしまう。だから、何度も練習して覚えるようにした。
キャンプ場で夜明け前に夜空を眺めながら星座や星や宇宙の話をお父さんに聞くという話。”恒星”と”惑星”の話や、星の大きさ・遠さ、宇宙の大きさ、星の数、星座の話、太陽の恩恵まで出てきて、内容は結構レベルが高いけれど、「ぼく」がお父さんに質問していく対話形式なので抵抗なく聞けると思う。
星や宇宙に興味のある子は食いついていた。”恒星”も「知ってる!」と言う子がいた。ただ、途中で何度も先生が姿勢や態度の悪い子(?)を注意していたのが気になった。うるさくしていたわけではないのだが。
終わってからちょっとだけ、「黄道十二星座(こうどうじゅうにせいざ)」の話をしてみた。自分の星座を知らない子もいたようだ。
『ドオン!』
次は打って変わって、単純に音を楽しむ絵本。ジャズ・ピアニストの山下洋輔さんが文を書いているだけあって、とにかく太鼓の音の描写がすごい。
ドンドコ ドンドン ドン!
ドコンコ ドコンコ ドン!
とか、
ドカシャバ ドカシャバ ドカドカドカ!
とか、猫や犬が太鼓を叩く場面では
タンタカ タンタカ ニャンタカタン!
トントコ トントコ ワントコトン!
という具合。
読む方としては結構大変だが、子どもたちは喜んでいた。長新太さんの絵も迫力があってピッタリ。
楽しい雰囲気で、ちょうど時間が来てしまったので、今朝はこれでおしまい。