◯ 『わすれられないおくりもの』スーザン・バーレイ/作・絵、小川仁央/翻訳
◯ 『へんてこもりにいこうよ』たかどのほうこ
朝、音楽室で合唱の練習をしていたようだが、ちゃんと5分前に教室に戻ってくれたので、時間通り始められた。
久しぶりに4年生を見ると、体が大きいので驚く。行儀もよく、中身も成長しているようだ。
『わすれられないおくりもの』
これは、3年生の国語の教科書に載っているそうだが、教科書会社が違うので、うちの小学校の子どもたちは知らないようだ。
森の仲間に愛され仲良く暮らしていたアナグマが、年をとって静かに亡くなる。「あまり悲しまないように」といつも言われていたものの、残された友達は悲しみにくれる。
集まってはアナグマに教わったことや思い出を語り合う。そうすることで、だんだんと悲しみが癒えていくという美しいお話。
アナグマは、ひとりひとりに、別れた後でも、たからものとなるような、ちえやくふうを残してくれたのです。
静かに聞き入っていた。
『へんてこもりにいこうよ』
これは先週3年生に紹介した幼年童話。でも、誰も図書館から借りてくれなかったようなので、今度は4年生に挑戦。
字も大きいし、お話もやさしいし、絵も多いし、それほど長くないし、主人公たちは幼児だし、本当は1~2年生向きなんじゃないかと思う。
しかし、司書の先生が「最近の子はほんとに本を読めない。6年生でも『かいけつゾロリ』がやっとなんですよ」とレベルの低さを嘆いていたので、もしかしたらこれも4年生ぐらいでちょうどいいのではないかと思ったのだ。
今日は時間まで読めるだけ読むことにした。
「へんてこもり」での動物しりとりが進んで、苦し紛れに口からでまかせで言った「まるぼ」が、やかんのような姿で本当に登場する。そして、しりとりに出てきた動物たちがつながっている姿が見えたところまで。
一応おもしろいところに差し掛かったと思うので、「続きは図書館で借りて読んでください」と言い残して終わりにする。
今度は誰か借りに行ってくれるといいな。
12分ぐらい。