Kさん◯ 紙芝居 『とうめい人間』
Kさん◯ 絵本 『ぽんぽん山のつき』あまんきみこ/文、渡辺洋二/絵
私 ◯ 素話 『葉のない木と葉のある木』岐阜県の民話
私 ◯ 絵本 『つるつる』 正道かおる/文、村上康成/絵
私 ◯ 絵本 『せんをひく』 砂岸あろ/ことば、大倉侍郎/せん こどものとも2010年10月号
私が時間ぎりぎりに駆けつけると、Kさんが紙芝居を始めたところだった。子どもたちはおとなしく聞いている。私はそっと後ろの方に滑り込んだ。
『とうめい人間』
Kさん、この紙芝居は何度か演じたことがあるせいか、なかなか上手。ちょっと深刻な怖い話だったが、その雰囲気がよく出ていた。今日は雨降りで外もなんだか暗いし。
最後は透明人間が死んで元の姿が現れるのだが、かなり不気味だった。
『ぽんぽん山のつき』
館長先生が「今度は楽しそうなお話だね」と盛り上げてくれる。最近とても好意的で嬉しい。
あまんきみこさんの文章は美しく、Kさんも上手に読んでいたが、低学年には地味で難しかったかも。ちょっと飽きている様子の子もいた。
『葉のない木と葉のある木』
ここで私に交代。短い昔話を語る。カラスとスズメが、楢の木に一晩泊めてくれと頼むが断られる。神様が来て一緒に頼んでくれるが、楢(ナラ)の木は「ツルやタカといったりっぱな鳥ならともかく、カラスやスズメには宿は貸せない」とお高く止まって、きかない。
それで、神様は「それならお前は冬の間葉っぱなしで過ごすのだ」と捨て台詞(?)を言って、カラスとスズメを連れて去る。
次に杉と松と檜(ヒノキ)のところに言って頼むと…。
木の名前を言ってもピンと来ないのではないかと思い、楢の木、杉・松・檜の木の絵をプリントして用意し、見せながら語った。これはよかったと思う。
お話自体は単純で短いが、ちゃんと聞いてくれた。
『つるつる』
表紙からしてインパクトがある。シーンとしていた子どもたちも急に元気になった感じ。笑ったり、どよめいたり。
幼児の女の子ミオちゃんが主人公。 タカちゃんという男の子と仲良しで、なんでもまねをしたい。一緒にトイレに行っておしっこをしようとするが、失敗。(ここで子どもたちは笑う。おしっことか出てきただけで喜ぶんだよね。)
タカちゃんが床屋に行ってつるつるにするという話を聞いて、ミオもつるつるにするんだと言いはり、本当に床屋さんで丸坊主にしてもらう。
ところが・・・
みんなワイワイ楽しく聞いていた。「ちんちんが はえてきても しらないぞ」とかいう台詞が出てくると大喜び。子どもって単純だ。下ネタ大好き(?)
『せんをひく』
最後に、単純な毛筆の線がずんずん伸びていくこの絵本で締めた。
「へびみたい」「わあ」「ぐちゃぐちゃだぁ」などと結構反応していた。
1~3年生36人。雨降りのせいか、今日はずいぶん落ち着いていた。