◯ 紙芝居 『かぐやひめ』 福島のりこ/脚本、岩本圭永子/絵
数分前に教室に行ってみると、まだ全員集まっていなかった。私も紙芝居の舞台を取ってくるのを忘れたため、職員室に取りに戻った。その間に全員揃ったみたいで、ちょうどよかった。子どもたちは前に集まっていて、聞く気まんまん。
『かぐやひめ』
先日1年2組で先生が読んでくださったのと被って失敗したので、今日は『いっすんぼうし』『かちかちやま』と『かぐやひめ』の3作品を用意してきた。
最初に掲げてどれがいいか手を上げて投票してもらった。『いっすんぼうし』はほんの数人、『かちかちやま』は元気のよい男の子たちが結構推していたが、担任の先生は「それ、読んじゃった」とおっしゃる。知っているお話でももう一度聞きたいのね。
それでも『かぐやひめ』を希望するこの方が多かったから、結局『かぐやひめ』に決定。
『かちかちやま』派の子は未練たらしく「あ~あ、かちかちやまがよかったのに。いくつ読めるの?」などと言っている。
始めるとちょくちょくつぶやきを挟みながらよく聞いていた。まだ1年生だから心に浮かんだことをそのまま口にするのだ。
最初にかぐや姫を見つけた場面では「人形じゃないの?」と言ったり、なんとなくお話を知っている子は「月に帰っちゃうんだよ」とネタバレをしたり。
まあ、そういうのも楽しい。
『おかしなおかし』
あと数分しか残っていなかったので、「あとは短いものしか読めないね。」と言って、これを出した。
いろんなおかしが擬人化されていて、スポーツをする。それがダジャレのような言葉遊びになっているのだ。
まんじゅう じまんの じゅうなんたいそう
とか
ドーナツの くつ どうなってるの?
とか。
絵も可愛いし、言葉もおもしろいのだが、言葉の面白さは1年生には完全にはわからなかったみたい。時々チラッと気づいた子が指摘して、先生に褒められていた。
同じ言葉遊びでも『こんにちワニ』は小さい子も完全にわかってくれるのになぁ。
これで10分。