◯ 絵本 『しりっぽおばけ』 ジョアンナ・ガルドン/再話、ポール・ガルドン・絵、代田昇/訳
◯ 絵本 『いちにちどうぶつ』 ふくべあきひろ/作、かわしまななえ/絵
◯ 絵本 『わすれもの大王』武田美穂
なんと、出かけようとした瞬間に相棒のKさんから電話があって、急用で行けなくなったのとのこと。出かける前でよかった。あわてて絵本を追加して、一人でできるように組み直す。
外に出ると、日中は雨になっていたのが、日が暮れると同時にみぞれに変わっていた。子どもたちはどのくらいいるのかな~と思いつつ、気をつけて運転して児童館に向かう。
いつもよりは少なくて35人だった。天気が悪く外で遊べないので、すぐに始めてくださいとのこと。
『しりっぽおばけ』
これは、怖さでは私の中で1~2を争う絵本。外も暗く嵐のような風とみぞれなので、ちょうどいい。(ほんとは素話も用意していたのだが、すっかり忘れて飛ばしてしまった)
初めのうちざわざわしていた子どもたちも、次第にシーンとして緊張して聞いているようになった。「しりっぽおばけ」は、ガリガリッという音と不気味な声だけで、なかなか姿を現さないので、余計怖さを盛り上げる。しかも、最後もハッピーエンドではなく、怖い終わり方なのだ。
それでもなぜか惹きつけられるお話で、私はお気に入り。
読み終わってもしばし沈黙だった。
「怖かった?」と聞くと、一人だけ強がって「怖くなかった」と答えたけれど。
『いちにちどうぶつ』
気分を変えて、楽しい絵本を。
これは『いちにちぶんぼうぐ』や『いちにちのりもの』などのシリーズなのだが、それらほど笑えるわけではない。むしろ、動物の生態の勉強になる感じ。
コアラの赤ちゃんって、ママの ウンチを たべるんだ・・ しらなかった~!
とか
カンガルーって、ボクシングみたいな ケンカするんだ・・・ しらなかった~!
などのところでは「ホントなの?」と驚く声が上がった。
『わすれもの大王』
最後はいかにも小学校低学年むきの一冊。ちょっと長いけれど、身近な話なので受け入れやすいと思う。
どうしても忘れ物をしてしまう「けんたくん」のために、クラスのみんなが相談して忘れ物グラフを作り、
「そうしたら けんたくんも、わすれものしないように がんばれるんじゃない?」
ということに。
ところがけんたくんのグラフはぐんぐん伸びるばかり。そのうち、あまりにもダントツにグラフが伸びるので、クラスのみんなは
「けんたって すごいね」
「わすれもの大王だ!」
と言って拍手し始める。そのうち、隣のクラスに「わすれもの大社長」がいると知り、
「だいじょうぶ、たいしたことないよ。うちの 大王のほうが かってるぞ!」
などと本人そっちのけで競いあうようになって…。
最後はハッピーエンドの楽しいお話だ。 これはかなり長いのだが、子どもたちはよく聞いてくれた。
5分くらい時間は余ったが、これで終わりにした。25分ぐらい。