◯ 素話 『節分の鬼』
◯ 絵本 『てんのおにまつり』宮﨑優・宮﨑敏枝
◯ 絵本 『ケンカオニ』 富安陽子/文、西巻茅子/絵
今日は他の誰も都合がつかず、また私一人でやることになった。
まだ外に残っている雪で遊んでいた子どもたちも招集がかかるとちゃんと入ってきた。43人ぐらい。
落ち着けるために先生たちが先導して一曲歌を歌わせてから始めることに。
ちょっとやんちゃな1年生の男の子数人には館長先生が最初からガッチリ釘を差して見張っていてくれた。そのせいか、今日はみんな静かに聞いてくれた。
『節分の鬼』
これはほんとの昔話ではなく、新作狂言の「鬼は内」として、和泉流狂言野村万蔵家で公演されているものらしい。
心温まるお話。少しアレンジしながら楽しく語ることができた。
『てんのおにまつり』
とにかく絵が美しい絵本。言葉も調子よく、子どもたちも楽しんでくれたようだ。
鬼の子たちが龍神様のひげに取り付いたりするところでは笑っていた。
『ケンカオニ』
私の大好きな絵本。
喧嘩するのは、頭に「ケンカオニ」が取り憑いているからかもしれないよ。
ケンカオニにそそのかされて叫ぶと、カエルやヘビやライオンやクジラや恐竜まで現れて大騒ぎになる。子どもたちは、次に何が出てくるか想像しながら聞いていた。「ゴジラのほうが強いのに」と盛んに主張している子もいた。
『あくま』
今度はオニとはちょっと違って悪魔の話。この絵本は文字が少ないけど、インパクトがすごい。
「むかしばなしのなかのみち」を歩いて行く主人公は魔女に出会って、友だちになりたいと言われる。
でも、だまされず、
まじょをレーザーガンでやっつけた
ですって。その場面は意表をついていて、子どもたちは「つええ(強い)~!」とのけぞっていた。ところが次のページでは
でもしなない
ときた。もう子どもたちは釘付けだ。
とにかく文字が少ないのですぐ読み終わってしまったが、楽しかったと思う。
正味20分ぐらい。