◯ 素話 『白い石と黒い石』
◯ 絵本 『むらの英雄』 わたなべしげお/文、にしむらしげお/絵
なぜか4年1組は今年度4回め。4年2組は一度もないのに。割り当ては学校で決めてくれるので、たまたまそうなったのだろう。
今日は、ブックトークではなく、ちょっと違うものにした。
『白い石と黒い石』
これは題名も適当につけた。元の話はどこだろう? 中学の時と大学の時にいずれも数学の先生から聞いたお話。検索してみると「水平思考」の例だと出てくる。どこかの国の寓話なのかもしれない。
お話の肉付けは私が作ったが、本質は下のようなもの。
多額の借金をした娘に、金持ちの庄屋がチャンスを与える。
地面から白い石と黒い石をひとつずつ拾い上げ、袋に入れてくじをつくった。
「白い石を引いたら借金は帳消しだ」
「黒い石を引いたら借金は帳消しだが、お前は俺の嫁になれ」
このような提案をし、娘にくじを引くように迫った。
美しい娘は、嫁にはなりたくない。しかも、金貸しがごまかして二つとも黒い石を入れたくじをつくるところを見てしまった。
娘はどうするか・・・
結末を話すと、「ほぉ~」と感心した顔をしてくれた。これは数学的な考え方に関係するものなのだ。将来また思い出してくれるといいな。
『むらの英雄』
これもちょっとだけ数に関係するし、少し大きくなった子に向く話だから、選んでみた。
妄想を広げるおかしさがわかってくれたかな?
10分。