◯ 絵本 『くじらの島』 なるみやますみ/作、未崎茂樹/絵
◯ 素話 『ゾウのめかた』 中国の昔話
今日も私一人で。ちょっと早めに着くと、「えーっ、今日おはなし会かぁ。めんどくさい~」と言う子がいてちょっとがっくり。
でも、お集まりの放送が入るとみんなちゃんと集まって座った。
『くじらの島』
初めに「今生きているなかで一番大きい動物ってな~んだ?」とクイズを出した。
「ゾウ!」「サメ!」「ゴリラ!」などの声が上がったが、「クジラ!」の正解も。
そこから、「これはクジラの中でも特別に大きな、このクジラ(絵を指さす)のお話です」
と始めた。
『くじらの島』は、阪神淡路大震災で亡くなった成宮真純さんの作品。ジーンとくるお話なのだが、読むのに20分かかるので朝読書には無理~ということで、児童館で読むことにした。1年生もいるので、しっかり聞けるかちょっと心配だったが。
読み始めると、意外にも集中してよく聞いていた。途中、お迎えが来て帰る子がいて、ざわざわするかと思ったが、そうでもなかった。立派なものだ。
お話は、子どもなのに普通のクジラの10倍もの大きさになってしまったクジラ「ノロ」が主人公。ノロは体は大きいが、いつも周りのみんなのことを思いやる優しいクジラなのだ。自分がいてはみんなに迷惑がかかると考え、そっと群れを離れて、自分と同じぐらいの大きさのクジラを探して友だちになろうとたびに出る。
船と友だちになろうとしたのに、人間に襲われたり、緑の島の美しさに見とれていただけなのに、島の動物たちに石を投げられたり、たくさん辛い目に遭う。
そんなとき、大嵐が来て、島が水没の危険にさらされる・・・。
結末は、単純なハッピーエンドではなく、ちょっと悲しい感じだ。子どもたちはどう思ったかな。
『ゾウのめかた』
最後に、短い昔話を語った。ゾウの体重を量るにはどうしたらいいか、と大人たちが思案しているところへ、子どもが知恵を働かせて解決する話。先生のほうが「おお~」と感心していた。
25分。