チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:2年2組(第5回)

◯ 絵本 『3びきのくま』 トルストイ/作、バスネツォフ/絵、おがさわらとよき/訳

◯ 絵本 『つんつくせんせいと つんくまえんのくま』 たかどのほうこ

 

 いよいよ今年度もあとわずか。2年2組は今日で最後だった。いろいろ考えた末、古典の『3びきのくま』とそのパロディの絵本を読むことにした。

 

『3びきのくま』

3びきのくま (世界傑作絵本シリーズ―ロシアの絵本)

 トルストイの有名なこの童話の絵本はたくさん出ているが、私はこの古風な絵本が一番好き。

 お父さんぐまの名前は「ミハイル・イワノビッチ、お母さんぐまは「ナスターシャ・ペトローブナ」、子どものくまは「ミシュートカ」、と紹介され、その後もこれらの名前が何度も出てくる。特に必要もないのにこんな長いロシアの名前を使う必要があるのか?と思うかもしれないが、意外にも子どもはこういうのが大好き。「じゅげむ」のおもしろさに通じるのかもしれない。私は(夫婦別姓なんだなあ。子どもの名字はどうなるのかなあ? あれ、子どもは名字がないや)などと考えてしまうが。

 お話の流れは、単純で同じことの繰り返し(お約束の3回ずつ)だから、安心して楽しめる。

 さすがにこの絵本は有名で、知っている子も多かった。でも「懐かしい!」と喜んでいた。

 1962年の出版で、使われている言葉がちょっと古め。

「くまの いえには、 へやが ふたつありました。 ひとつは しょくどうで、ひとつは しんしつです。」

 「おんなのこが しょくどうに はいりますと、 つくえの うえに、すーぷの はいった おわんが みっつありました。」

「どの おわんの そばにも、 おさじが ひとつずつ おいてありました。」

「だれだ、わたしの べっどに ねて、 しきふを しわくちゃにしたのは」

 こういう古風な言葉に触れるのもいいかもしれない。

 

『つんつくせんせいと つんくまえんのくま』

つんつくせんせいとつんくまえんのくま (えほんあらかると)

 

 さて、正統な「3びきのくま」が頭に入ったところで、パロディのこちらの絵本を読むことに。

 つんつくせんせいと14人の子どもたち、つんくまえんのつんくませんせいと14ひきのこぐまたち。それぞれの山の家に遠足に行くのですが・・・

 2つの団体がニアミスをしたり、入れ替わったり、ちょっとドキドキ、そしておもしろいお話。

 終わった後「おもしろかった~」と声を上げた子がいた。

 

 この2冊で、ちょっとだけオーバーしてしまったかも。全部で12分ぐらいかな?