私 ◯ 素話 『くまになったきょうだい』 宮城の昔話
私 ◯ 絵本 『にじいろのさかな』 マーカス・フィスター/作、谷川俊太郎/訳
Oさん◯ 大型絵本 『こすずめのぼうけん』ルース・エインズワース/作、
こんな時期にインフルエンザが流行っているとかで、そのせいかどうかわからないが今日は子どもたちが少なめだった。30名弱。
初めのうち、ざわざわと落ち着かなかったが、とにかく素話から始める。
『くまになったきょうだい』
これはあまり知られていない昔話だと思う。
昔あるところに、太郎と次郎という怠け者の兄弟が・・
と始めると、子どもたちが「怠け者ってなに?」「動物のナマケモノ?」などと声を上げる。ちょっと説明したり、繰り返したりしながら、出だしから調子に乗るまでちょっと大変だった。
でも、お話が進んで不思議な楢の木が出てくる辺りから、やっと集中してきて、みんなこちらに注目して聞いてくれるようになった。
最後に太郎も次郎もクマになってしまうところでは、「え?」という感じの反応だった。
『にじいろのさかな』
次にこの絵本を取り出すと、「知ってる~」「うちにある!」の声が飛び交う。
館長先生が気を遣って「絵本は何度聞いてもいいんです!」とビシっと言ってくださったが、私は子どもたちが「知ってる~」と言いたい気持ちもよく分かる。私も子どもの頃はそうだったから。別に抗議しているわけではないのだ。だから、気にならない。
この絵本は、にじいろのさかなのキラキラ光るウロコの部分が本当にキラキラを美しく光っている。それだけでも魅力がある。
美しいウロコを持っているが、高慢でひとりぼっちの「にじいろのさかな」がタコの婆さんの助言を受け、キラキラ光るウロコを仲間たちに一枚ずつ分け与えることにより、幸せを手にする。
ちょっと教訓的すぎる話のような気もするが、子どもたちにも人気がある絵本なのだ。
「さあ、クマのお話の次は魚の話でしたね。次はなんのお話かな? ここでOさんに交代します」
とつないだ。
『こすずめのぼうけん』
Oさんが「次は鳥のお話です」
これは横長の大型絵本なので、私も反対側を押さえて手伝った。
初めて飛べるようになったこすずめが調子に乗って遠くまで行ってしまい、疲れて、休ませてもらえそうなところを訪ねて回る。いろんな鳥の巣で、休ませてくださいと頼むが、「チュンチュン」としか鳴けないこすずめは、「仲間ではない」と拒否されてしまう。
でも、最後にはお母さんスズメが迎えに来てくれて、めでたしめでたし。
10分近くある、結構長めの絵本だ。大型絵本の迫力のせいか、飽きずに聞いてくれた。
全部で23分くらい。