◯ 絵本 『おじさんのかさ』 佐野洋子
◯ 絵本 『こんこんこんなかお』 増田裕子/文、村上康成/絵
◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵
教室へ行く前に2階の図書館に寄ったら、司書の先生に「『やまんばあさん』結構借りて行きましたよ。おもしろ~いって言っていました。」と言われた。嬉しい! 先週5年2組に紹介したものだ。こうして少しでも読んでくれる子が増えてくるといいなぁ。
2年1組に入ると、プリント直しをしている様子だったが、すぐに準備してくれた。端の子には椅子を持って真ん中近くに来てもらい、体制を整えてササッと挨拶。
『おじさんのかさ』
「これ、知ってる?」と聞くと、「知ってる~!」「かさ、ささないんだよね!」などと声が上がった。へー、そうなんだ? 佐野洋子さんの、確かに有名な絵本だけど、ちょっと意外だった。
ストーリーは割と地味で単純だけど、なぜか幸せな気持ちになる絵本。黒くて立派な傘を大事にしているおじさんは、いつも傘を持って行くが、絶対にささない。理由は
かさが ぬれるからです
そんなおじさんがついに傘をさすことになるきっかけは・・・
大事な傘を雨で濡らしてしまったことで、もうおじさんは傘を好きでなくなってしまうんじゃないかと、聞いている子どもたちは心配しているようだった。
でも、大丈夫。
りっぱなかさは、りっぱに ぬれていました。
おじさんは うっとりしました。
いいな~。どこまでも子どもを愛する親みたいだなあ。
『こんこんこんなかお』
次はガラッと変えて、ケロポンズの増田裕子さんの絵本。これは後ろに楽譜がついていて、歌えるようになっている。せっかくだから、歌いながらページをめくっていった。
♪ りんごに かおが あったら どんな かお?
♪ こんこん こんな かお に こ に こ
「やっぱり~」「すっぱいかお」などとつぶやきながら、楽しんでいたようだ。低学年は思ったことをそのまま口に出すからおもしろい。
『もりもりくまさん』
最後は残り時間をみて、定番絵本の中からこれを選んだ。裏表紙を見せて「これ、覚えてる?」と聞くと、「あ!」「知ってる!」と嬉しそう。でも、題名を覚えていた子はいなかった。昨年度読んだ回数は少なかったかな。
時間に収まるように、ちょっと早口で読んで、楽しく締めた。
10分。