◯ 本の紹介 『妖怪一家 九十九さん』 富安陽子/作、山村浩二/絵
◯ 絵本 『まゆとかっぱ』 富安陽子/作、降矢なな/絵(こどものとも2015年4月号)
2階の図書館に寄って、司書の先生に『妖怪一家』のシリーズを出しておいてくれるよう頼んでから、教室へ向かった。
4年生は今年度初めて行く読書タイム。先生はまだいらっしゃっていなかったのに、覗いてみるとみんなちゃんと席について落ち着いている。すごい。偉い。
『妖怪一家 九十九さん』
この本は最近見つけたもの。大好きな富安陽子さんの本で、もうシリーズで5冊も出ている。
化野原団地の東町三丁目のB棟・地下十二階に住んでいる九十九さん一家は、おばあさんのやまんば、おじいさんは見越し入道、お父さんはヌラリヒョン、お母さんはろくろっ首、子どもたちはひとつ目、サトリ、アマノジャク。血は繋がっていないけれど、家族のように暮らしている。
そんな暮らしをするようになった経緯をちょっと説明し、冒頭の部分2~3ページを朗読した。
今の子どもたちは”妖怪ウォッチ”の影響か、結構妖怪に詳しい。ヌラリヒョンやサトリについてもほとんどの子が知っていた。そんなことから興味を持って読んでくれるといいなぁ。
作者の富安陽子さんについても、以前富安さんの講演で聞いてきたことを少し話した。小さい頃から家族にいろんなほら話を聞かされて、妖怪も身近に感じながら成長したとのこと。だから富安さんは妖怪のでてくるお話をいっぱい書いているんだ。
『まゆとかっぱ』
続いて、富安陽子さんの書いた絵本から、最新作(?)のこれを読んだ。こっちのやまんばたちは、全然怖くなくて、すらりとした素敵なやまんばかあさんと、かわいいチビッコ娘のまゆ。でも、やまんばだから只者ではない。
このまゆのシリーズも「月刊こどものとも」でたくさん出ているが、単行本になって現在手に入る物は3冊ぐらいしかない。『まゆとかっぱ』はまだ単行本になってはいないようだ。
どれもおもしろいので、全部出版されればいいのに。私は月刊誌で全部揃えているから、せめて大事にしなければ。
これを読んでいたら、うっかり5分ぐらいオーバーしてしまった。
後から気づいたのだが、『妖怪一家』の絵本も出ているのだった。どうせならそれを読めばよかったな。
15分。