◯ 本の紹介・朗読 『ねむりウサギ』より「調整」 星新一
◯ 本の紹介 『ねらわれた星』より「妖精」 星新一
◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
1分前に教室へ行ってみると、みんな静かに席について準備ができていた。担任の先生がいらしたからかな。挨拶もさっと済ませてくださったし、助かった。
星新一を知っている子は一人もいなかった。「先生はご存知ですよね?」と聞いてみると、「はい!10冊以上持ってます」という嬉しいお返事。
星新一のショート・ショートについて、まず説明した。
10ページぐらいの短いお話がいっぱい入っていること。
どのお話も未来の話やファンタジーで、オチが付いていること。
30~40年前に書かれたものだが、今でも古びていないこと。
おもしろいだけではなく、風刺が効いていること。
私が皆さんぐらいの頃に夢中になって読んだのだが、今でも時々思い出すこと。
『ねむりウサギ』より「調整」
この本の最初に載っている「調整」を全部朗読した。なんでもすぐに命令に従っていた忠実なロボットが、3ヶ月経って調整に出して帰ってきたら、3回同じ命令を出さないと動かなくなってしまった。苦情を言うと・・・
ゆっくり読んで5分ぐらい。
残りは3分ぐらいになってしまったが、もう1編も紹介したかった。
「こういうロボットが出てくるような未来の、今ではもう近未来ですが、話も多いのですが、その他に妖精や魔法使いなどが出てくるファンタジーのようなお話もあります。」と話してー-
『ねらわれた星』より「妖精」
「これは全部は読めませんけど・・・」と前置きして、時間を見ながら読んだのだが、思った以上に読めなかった。
冒頭から読み始めたが、本題に入る前に時間がなくなりそうになってしまった。それで、途中からかいつまんで内容を説明して、「オチは自分で読んでくださいね」と締めたのだが、ちょっと間が抜けてしまったかも。
去年のように、オチの直前までちゃんと読んだほうがインパクトが大きかったと思う。でもそうすると、「調整」を読むことはできない。今度紹介するときには、その辺の構成をもう一度考えよう。
『こんにちワニ』
もう時間になってしまったが、最後に定番の『こんにちワニ』をサッと読んで締めた。
帰りに2階の図書館に寄って、星新一の本を出しておいてくれるように司書の先生に頼んだ。
先週4年生に紹介した「妖怪一家」のシリーズについて、「借りて行きましたよ、これみんな、今日返ってきたんです」と言われて嬉しかった。