◯ 絵本 『かえるさんのおいけ』 なかのひろたか
◯ 絵本 『みずたまり』 なかのひろたか (こどものとも2002年6月号)
◯ 絵本 『いつも いつも そうかな』 内田麟太郎/作、下谷二助/絵
◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/作、スズキコージ/絵
数分前に行ってみるともう椅子も寄せて準備万端で待ち構えていてくれた。そういえば、 前回(5月)このクラスに行った時には先生と子どもたちはテスト直しの真っ最中で、読み聞かせができる状態になるまでに時間がかかったのだった。その反省からかな。
今日はすぐに始められたのでよかった。
『かえるさんのおいけ』
かえるさんがまりこちゃんのところへやってきて、池の水が無くなりそうだから助けて欲しいという。まりこちゃんはバケツで何回も水を運んで池に水を貯めてあげる。
車と紐のついた積み木の箱にバケツを乗せて、頑張って引っ張るまりこちゃんの姿もかわいい。
奮闘のかいあって、池のおたまじゃくしは助かり、かえるさんも大喜びだったが、そこへカメの親子がやってきて・・・。
最後にクマの親子がやってきた時には、子どもたちは「ええ~!?」と言って、どうなることか期待(?)が高まっていた。だから、わざとちょっと間をとってから次のページをめくった。
こういうお話、子どもは好きだよね。
『みずたまり』
続けて同じなかのひろたかさんの絵本。こちらも池のお話だが、もっとファンタジーっぽい。
雨が降ってできた水たまりから魚やオットセイなど出てくるたびにやっぱり「ええっ!?」と声が上がる。1年生なので「なんで?」と本気で考えているような子もいた。
そして、主人公と海の動物たちで空に浮かび上がると「空なのかな?海なのかな?」と最後まで迷っていたみたい。裏表紙を見せた時も「?」という感じだった。かわいいなあ。
『いつも いつも そうかな』
「はい、次はダジャレの絵本だよ」と最初に言っておく。「えーダジャレわかんない」と言う子がいたが、「見ていればわかるからね」と始める。
さすがにすぐにわかったらしく、笑いも起こって楽しかった。最後に三日月が布団に入って寝ている場面では、別の意味でどよめきが起こり、その絵を見損ねた先生が「え?最後どうなったの?」と身を乗り出してきたので、もう一度開いてみせた。
この絵本の絵は下谷二助さんだが、井上洋介さんの絵とちょっと似ている感じ。大きくはっきりしていて、ちょっと「下手ウマ」的なところもあって、親しみやすい。
読み聞かせにはピッタリの絵本だと思う。すぐ読めちゃうので時間調整にもいいかも。
『もりもりくまさん』
最後の1分で、このクラスでも初めての『もりもりくまさん』を読んだ。私の早口と、派手な絵と、大袈裟な内容に、びっくりしていた様子。
気に入ってくれたと思う。
結構盛り沢山だったけど、これで10分。