◯ 絵本 『カワセミとヒバリとヨタカ』 あべ弘士
◯ 絵本 『とりになったきょうりゅうのはなし』 大島英太郎
◯ 絵本 『ほら このとおり ーとりの にげかた いろいろー』 薮内正幸(かがくのとも1998年10月号)
◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
2学期最初の朝読書。4年生なのでどうしようかなと思ったが、鳥の生態に関する絵本をまとめて紹介することにした。
『カワセミとヒバリとヨタカ』
ヒバリが、水の中に急降下して魚を捕るカワセミや口を開けて横に飛んで虫を捕るヨタカのまねをして失敗する話。それぞれ適性があり、まねをしたり羨ましがったりする必要はない、という教訓か。
あべ弘士さんの絵は、適度にリアルで、適度に愛嬌がある。それぞれの特徴がよくわかって、勉強にもなると思う。
『とりになったきょうりゅうのはなし』
これは素晴らしい絵本。2005年の月刊かがくのともで出て、単行本になった。
ほとんどの恐竜は絶滅してしまったけれど、一部が環境の変化に適応して進化して生き残った。それが鳥だという。
その過程がわかりやすく解説されていて、絵も助けになり、「ああ、なるほど。そう言われてみれば、鳥は恐竜にそっくりだもんなあ」と納得させられる。
恐竜を好きな子は多いので、こうして科学に興味をつなげていけるといいと思う。
『ほら このとおり ーとりの にげかた いろいろー』
これは残念ながら単行本にはなっていないらしい。
キジがキツネに狙われているー
でもね、ほら このとおり キジは とんで にげました
とさまざまな鳥たちがさまざまな天敵から身を守る方法を紹介している。
図鑑も数多く描いている薮内正幸さんの絵はさすがに精密で、迫力がある。
弱い立場の鳥たちが工夫をこらして自分の身を守ったり、卵を守ったりするようすがよくわかる。最後のヨシキリは、ちょっと おとぼけ。
先生がいたせいか、子どもたちはシーンと静かに聞いていた。静かすぎて反応はわからなかったが、4年生ぐらいになるとこんなものだろう。
10分。