◯ 絵本 『おつきみ どろぼう』ねぎしれいこ/作、花之内雅吉/絵
◯ 絵本 『つきよの かいじゅう』 長新太
◯ 絵本 『ぽっかり つきが でましたら』 内田麟太郎/文、渡辺有一/絵
◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
数分早く教室についたのだが、もう準備ができていて、始めさせてくれた。このクラスは1学期に1回しか入っていなくて、今回が2回め。まだ馴染んでいない感じ。でも、「児童館で会ったよね~」と言ってくれる子もいた。児童館の方がたくさん行っているからね。
9月なのでお月見の絵本を揃えてきた。昨夜の天気予報では今日は一日中雨とのことで、もし朝から雨が降っているようなら雨の絵本に差し替えようかとも考えていたが、まだ降っていなかったので予定通りお月見にした。
『おつきみ どろぼう』
最初はしっかりしたお話の絵本。
私は東北なので知らないのだが、関西の方では『お月見泥棒』という風習があって、お月見の夜には子どもたちが「つかせて~」と家々を回ってお菓子などをもらって歩くという。岸和田市の友人は「毎年100個ぐらいお菓子を用意するのよ」と言っていた。日本版ハローウィンみたい。
この絵本では最初に(みんなに食べられて)「おだんごがなくなると、いいことがたくさんあるといわれているんですよ。」と説明がある。
主人公のおばあさんがおだんごをたくさん作ってお供えし、自分も他の家のおだんごをもらいに出かけていく。いろんな動物がいろんな形のおだんごをお供えしていて、おばあさんは次々試食して(?)回る。ところが、オオカミの家にはすすきだけでおだんごがない。聞いてみると
「おいらの おだんごなんか、だれも たべに こないよ。 おおかみは こわいんだってさ」
と投げやりなオオカミ。おばあさんは励まして一緒におだんごを作る。そして・・・
『つきよの かいじゅう』
これは私の大好きな絵本。
怪獣がいると言われている山奥の深い湖。
ひとりのおとこが もう10ねんも ここにいて、かいじゅうの でてくるのを まっていた。
というところで、「え~10年?!」と声を上げた子がいた。7歳ぐらいの子には10年は気が遠くなるくらい長いんだろうなぁ。
そして、怪獣らしき姿が現れてくると、子どもたちもワクワクしている様子が伝わってくる。ところがそれは実は怪獣ではなく・・・
大人にはオチがおもしろいのだが、子どもたちにとっては怪獣の方がよかったみたい。途中の想像の怪獣の姿の方が喜んでいた。
『ぽっかり つきが でましたら』
これはナンセンス絵本。
ぽっかり つきが でましたら
ぽっかり かばも でるでしょう
と、月の代わりにカバが空に浮いている絵が現れると、「え~!?」とどよめきが起こった。次々におかしなものが空に浮かんで、そのたびに「出ないよ~」「ありえない!」などと反応してくれる。この絵本は絵を楽しむものなので、1ページ毎に時間を取ってしっかり絵を見せた。
『こんにちワニ』
最後は定番の『こんにちワニ』。でも、このクラスではまだ読んだことがなかった。
初めはキョトンとしていたが「ダジャレだ~」と途中で気づいたみたい。これからおなじみになるよ。
13分ぐらい。