◯ 絵本 『いしぶたくん』 あきやまただし
◯ 絵本 『へろへろおじさん』 ささきまき (こどものとも2014年2月号)
◯ 絵本 『もりもりくまさん』 長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵
今年度2回めの3年2組。人数が多くて教室にぎっしり机が並んでいる。椅子を持って中央に寄ってもらおうとしたら、先生が「前の方に来て体操座りでもいいよ」といってくださったので、身軽に集まってきた。
『いしぶたくん』
近寄ってきたためか、前の方の子たちの反応がすごい。笑ったり、感想をつぶやいたり、次にどうなるか予想したり。邪魔になるほどではなかったのでよかった。
いしぶたくんの上に大きな石がど~んと落ちた場面では、「ぺっちゃんこだ~」などと大興奮だった。
でも、実際は「いしぶたくん」になって余計強くなる。最後には戻ってしまうんだけどね。たわいないお話だが、絵が楽しいこともあり、惹きつけられていたようだ。
『がいこつ』
ぼくはしんだらがいこつになりたい
から始まる、想像の物語。がいこつになって、ようこちゃんと遊びたいんだって。
怖がられたりいじめられたりするかもしれないけど、ようこちゃんと話したり遊んだりするからいいみたい。
別にがいこつにならなくたって、ようこちゃんと遊べばいいのに。何か事情があるのかな、と大人は考えてしまう。
子どもはただ、がいこつが普通の人間のようこちゃんと遊んだりしている様子がおもしろいと思って楽しんでいるけど、実は考えると深い意味があるのかもしれない。
『へろへろおじさん』
これは私の定番絵本なのだが、このクラスでは初めてだったらしい。
このおじさん、ただ友達に書いた手紙を投函しに出かけただけなのに、次々と災難に見舞われる。それでもめげずについに投函するが、その後公園でアイスクリームを買ったら・・・。
子どもたちはパターンがわかって、次に起こる災難を当てていた。そう、アイスクリームをぽとりと落としてしまうのだ。
でも、最後は温かい気持ちに包まれるいい話。
『もりもりくまさん』
これこそ定番絵本。取り出してみせると、「あ、出た!」「それ、好き~」と嬉しそうな声。
残り時間に合わせて速度を調整して読んだ。いつ読んでも、何度読んでも、楽しくていい絵本だなぁ。気持ちが上向きになるので、これから一日が始まる朝にピッタリ。
10分。