◯ 絵本 『どうする どうする あなのなか』 きむらゆういち/文、高畠純/絵
◯ 絵本 『だいすき、でも、ゆめみてる』 二宮由紀子/文、高畠那生/絵
◯ 絵本 『こんにちワニ』 中川ひろたか/文、村上康成/絵
3年生は今年度から2クラスになってしまったため、1クラスの人数が多い。教室にぎっしり机が並んでいる。それでも(先生がいらしたせいか)、みんな行儀よく、静かに待っていた。
『どうする どうする あなのなか』
これは面白い話なのだが、なんと、全ページ縦!
家で読んでみたときは、それほど感じなかったのだが、実際教室で持ってみると・・・。
本の真ん中を持つと、当然ながら上部が垂れ下がってくる。だから、本の一番上の部分を手で持たなければならない。つまり、ほぼ万歳状態。しかも、本だから結構重い。数ページ進んだところで、手がつらくなってきた。
もっと悪いことに、縦長であるため、子どもたちに絵をよく見せようと思うと、私の体の陰にならないように本を完全に前を向けなければならず、私が非常に読みづらい。物語はほとんど穴の中で進むので、地は黒か焦げ茶でそこに白のゴシック体の文字。反射して見づらい。
今までにないほど、たどたどしい読みになってしまった。子どもたちが絵を見にくそうに体を動かすのが目に入り、頭を前に出すわけにも行かず、ジレンマ・・・。
どうしたらよかったんだろう。
面白い絵本なのに、残念だった。
『だいすき、でも、ゆめみてる』
今度はさっきの高畠純さんの息子さんである高畠那生さんが絵を描いた絵本。
これは普通の絵本なので、さっきの苦行に比べて、とても読みやすかった。クスッと笑いも聞こえて、よかった。
アパートの3階に住む「ぼく」は誕生日にあかんぼうのキリンをもらう。一緒に寝たりしてかわいがっていたが、やがて天井に頭がつっかえるようになり、ベランダに出されることに。
キリンの頭が1階上のベランダに届くので、キリンはそっちに住む女の子と仲良くなってしまうのがちょっと不満。
ほのぼのしてお話だし、絵もぴったりだ。
『こんにちワニ』
締めはやっぱり『こんにちワニ』で。3年生はちょっと恥ずかしいのか、一緒に読んでくれる声も小さい。そういう年頃なんだろうね。
10分。