Oさん◯ 絵本 『とりを よぼう』川又利彦・榎本功/写真、大久保茂徳/監修、ひやまゆみ/絵
Oさん◯ 紙芝居 『てんぐのこま』岸なみ/再話、さとうつきこ/脚本、岡野和/絵
私 ◯ 素話 『娘の助言』 山形の昔話
私 ◯ 絵本 『おおさむこさむ』 こいでやすこ
外は雪が残って寒いのに、子どもたちは元気に走り回っていた。今日は結構人数が多くて、48人。
『とりを よぼう』
まず、Oさんが、酉年にちなんで鳥の絵本を読んだ。題名を読むなり「よぼうせっしゅ!」と叫ぶ子あり。
子どもたちは「スズメ~」などと叫んだり、餌として紹介されているものを読み上げたり、ずいぶん積極的だった。
小さめの絵本なので、一番後ろからはちょっと見にくかったかもしれない。
身近な鳥の紹介と餌の用意についてなど、勉強になる写真絵本だ。
『てんぐのこま』
次は続けてOさんが紙芝居。
「これは静岡県のお話です」とはっきり紹介してから始めた。
絵も見やすくて、お話も難しくなく、おもしろい。
ちょっとざわざわする子もいたが、食いついてみている子もいた。これに出てくる天狗は、実は怖くないんだね。
『娘の助言』
ここで私に交代。素話から入ることにした。
「さっきの紙芝居は、どこの県の昔話でしたか?」と聞いてみる。
すると、男の子たちが「千葉県!」「山形県!」などと大きな声で答える。いやいやいや、違うでしょ。Oさんの話を全然聞いてなかったんだね。それなのに、とりあえず自分の知っている県名を自信たっぷりに大きな声で答えているのがおかしくて、Oさんは大受けだった。
見かねて先生が「静岡県」とみんなに言わせた。
「さて、今度の話は山形県の昔話です」と本題に進む。すかさず「あ、俺の言ったやつだ!」と得意そうな子。いやいやいやいや、それは意味が違うって。
このお話は、長者が娘の婿を選ぶために村の若者を募集して試験をする話。その中の一人の若者は元々その娘が好きで、身分違いから諦めかけていたのだが、「身分や家柄は一切問わぬ」というおふれを見て喜んでやってきた。
この若者が試験に臨む時にはどこからともなく歌が聞こえて、助けになるのだった。
「えー、ズルじゃん!」と叫ぶ子あり。そうだね、確かに。
まあ、ハッピーエンドだからいいことにして。
『おおさむこさむ』
次は私のお気に入りの絵本。ここ数日ずっと雪が降っているので、ぴったりだと思って選んだ。
新しいマントを着てソリ遊びに出かけていったキツネのきっことイタチのちいとにい。そこへ現れたかわいい雪だるまたちと一緒に遊んでいるうちに・・・。
ゆきぼうずが正体を表したところでは、「ゴースト・バスターズみたい!」という声。うーん、確かに似ている。
巨大化した怖いゆきぼうずの声を、私は張り切って大声で吠えて言ったので、喉がかれそうになった。
茶々を入れながらも、みんなよく聞いてくれたと思う。
30分。