チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

朝の読書タイム:1年1組(第5回)

◯ 絵本 『みんながいこつ』 たなかひろこ/文、たなかやすお/絵

◯ 絵本 『こん と ごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 “かがくのとも” 2017年3月号

◯ 絵本 『ふしぎなナイフ』 中村牧江林健造/作、福田隆義/絵

◯ 絵本 『カニツンツン』 金関寿夫/文、元永定正/絵

 

 2週間休みだったので、学校へ行くのは久しぶり。まだ寒いので雪の絵本を読もうかとも思ったが、「季節の先取りが大事!もう2月だから春の絵本に切り替えたほうがいい」と思い直した。とはいえ、春の絵本は用意していなかったので、今回は季節関係なく、言葉遊びのような絵本を中心に構成した。

 1年生は挨拶も元気だし、反応もストレートに返ってくるので楽しい。

 

『みんながいこつ』

みんながいこつ

 みんながいこつだけど、普通の子どもたちのように遊ぶ。でも、がいこつだから、ガチャガチャに絡まったり、自分たちがジャングルジウになったり、びっくりするような遊び方もある。

 1年生はびっくりしながら見ていた。がいこつたちがアイスクリームを食べる場面では、「え?食べられるの?」などと言っていた。

 そして、極めつけは最後の方で「あー おうちに かえる じかんだよ」と、がいこつたちが服を着て靴を履いている場面。驚きの声が上がった。次のページで普通の子どもになっているのを見ると、「??」だったようだ。

 ストーリーもほとんどないけど、なんだかとっても楽しい絵本だ。

 

『こん と ごん てんてんありなしのまき』

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 月刊「かがくのとも」の最新号。昨日買ってきたばかりのほやほや絵本だ。

てんてん(濁点)が付くと変わっちゃうというおもしろさが可愛い絵でうまく表されている。

 初めにちょっと導入。

「みんなはもうひらがなも全部習ったから、てんてんが付く字も読めるよね。“さ”にてんてんが付くとな~んだ?」

 「ざ!」

もうすぐ2年生なんだからさすがに大丈夫だね。

 濁点のない方のキツネ(こん)は女の子で、濁点のある方のキツネ(ごん)は男の子に見えるので、読み方もちょっとだけ声色を使って区別してみた。

 まあ、そうでなくても「とんとんとん」は自然に優しい声になるし、「どんどんどん」は大きくて力強い声になるよね。そういうおもしろさもある。

 初めのうちはキョトンとしていた子どもたちも、ぶたが出てきた辺りから乗ってきて、「ふたがとぶ」と「ぶたがとぶ」のところでは大笑い。

 言葉のおもしろさが完全にわかるにはもう少し年齡が上のほうがいいのかもしれない。でも、そこは絵のおもしろさで補って、1年生も楽しんでくれたようだ。

 

『ふしぎなナイフ』

ふしぎなナイフ

 これはあまりにも有名なロングセラーの絵本。久しぶりに読みたくなって持ってきた。聞いてみると、知っている子がほとんどだった。幼稚園や保育園でも活用されているんだろうな。

 それでも、読み始めるとみんな夢中。

「え~! ありえない」とか「わあ!」とか声を上げたり笑ったりしながら、楽しんでいた。

 これは図書館で借りてきた絵本なのだが、年季が入っていて、しかもずいぶん読まれている様子がわかる。破れたりはしていないけれど。

 

『カニツンツン』

カニ ツンツン (こどものとも傑作集)

 これは私の長年の定番絵本の一冊。ところが、ずっと月刊絵本で読んでいたため、ついに傷んで分解してしまった。やっぱりちゃんとハードカバーの絵本を買わなきゃダメだな、ということで購入して今回が初お披露目。

 この1年生には初めてだった。これもさすがに名作だけあって、子どもたちに大受け。1ページ毎に笑いが起こった。

 意味のない言葉の羅列(部分的に意味があるものはある)で、音のおもしろさを楽しむ絵本。ちょっと早口で読むとおもしろいので私は頑張った。長年読んできて慣れているとはいえ今日は久しぶりだったため、ちょっと緊張した。つっかえたらつまらないから、よく練習してから読むべきだ。

 

10分。