◯ 絵本 『100万回生きたねこ』 佐野洋子
◯ 絵本 『こんとごん てんてんありなしのまき』 織田道代/文、早川純子/絵 「かがくのとも」2017年3月号
本当は5年1組の割り当てだったのに、何を勘違いしたのか2組に入ってしまった。2組の割り当てだったKさんが後から来て、私がいるのを見て機転を利かし、1組に入ってくれたので、私は終わって引き上げるまで全然気が付かなかった。
『100万回生きたねこ』
今日はこの『100万回生きたねこ』と『わすれられないおくりもの』の2冊を持って来て、どちらにするか決めかねていた。
まず聞いてみた。
『100万回生きたねこ』を知っている人? ⇒ ほぼ全員
それを読んだことのある人? ⇒ 5~6人
『わすれられないおくりもの』を知っている人 ⇒ 数人
そこで、どちらを読んでほしいか聞いたら、『100万回生きたねこ』が多かったので、こちらにした。
これは言わずと知れた名作中の名作で、大人でも泣ける絵本なのだ。高学年でこそ読んで欲しいのだが、その頃になるとあまり絵本に手を出さない。こういう機会に読んで聞かせないと…。
そして、集団読み聞かせがしやすい! 絵はすべて右ページの全面。左ページははすべて白地に文章のみが読みやすい文字で書かれている。
生まれ変わるたびにいろんな飼い主に愛され、ねこが死んだときはどの飼い主も泣いて悲しみ土に埋葬する。でも、ねこはどの飼い主も大嫌いだった。
ついに誰のねこでもなくのらねこになった時、100万回生きて100万回死んだのを自慢する、自分だけが大好きな傲慢なねこ。ところが、白いねこに出会い、自分より大事に思える存在を知った時・・・。
やっと泣かずに読めるようになった私だが、読んでいるうちにやっぱりうるっとなりそうになった。
子どもたちもシーンとしてよく聞いてくれた。
『こんとごん てんてんありなしのまき』
しんみりしたまま一日を始めさせるのも気の毒だったので、気分を変えるために今気に入っているこの絵本を読むことにした。
5年生はストレートに声には出さないが、あちこちでクスッと笑う様子が感じられた。濁点がつくとこんなに変わるって、おもしろいよね。
10分。