Oさん ◯ 大型絵本 『にじいろのしまうま』 こやま峰子/作、やなせたかし/絵
Oさん ◯ 絵本 『みどりのトカゲと あかいながしかく』 スティーブ・アントニー/作、吉上恭太/訳
私 ◯ 素話 『とかげのしっぽ』
私 ◯ 絵本 『まじょのふるどうぐや』 佐々木マキ (「こどものとも」2003年5月号)
今年度初の児童館おはなし会。これから入学する新一年生もたくさんいたが、みんな行儀がいい。
『にじいろのしまうま』
大型絵本なので私も絵本を支えて手伝ったが、それでも時々グラグラしてしまった。やっぱり専用のスタンドがあるといいなあ。
お話は単純でわかりやすい。日照りが続いて川も干上がって木々も枯れてしまったとき、美しい虹色のシマウマが、自分の虹色をと引き換えに水や草や植物をもらうという話。
初めのうち、「カバオくんがいる」などとざわついていた子どもたちも、だんだんに落ち着いて聴いてくれるようになった。
『みどりのトカゲと あかいながしかく』
色つながりで、今度は緑と赤。これを書いた人は色覚障害を持っているそうだ。
みどりのトカゲたちと赤い長四角たちは仲が悪く、戦ってばかり。
1ぴきのトカゲがふと「なんのためにたたかっているの?」と聞いたら、赤い長四角に踏み潰されてしまった。ここで一番前の男の子が息を呑んで「オーマイガッ!」と言った。あまりにもピッタリで感心(?)した。
どんどん戦いは激しくなり、やがて双方疲れ果てて・・・
やっぱり平和がいいね、という話。
『とかげのしっぽ』
ここで私と交代。トカゲつながりでこの昔話をした。ちょっと脚色しながら。
昔々、神様が人や動物を作ったばかりの頃、みんなにしっぽをつけてやったが、うっかりトカゲにだけはしっぽをつけるのを忘れてしまった。トカゲが頼みに行っても神様は「あいにくしっぽはもうない。だが、誰かに頼んでしっぽを譲ってもらえば、それをお前に付け替えてやれる」という。そこでトカゲはいろんな動物に交渉に行く。
子どもたちは集中して聞いていた。
最後に人間にしっぽを譲ってもらおうとするところでは、「え?」という顔をしていた。
終わってから、「みんなはどう?しっぽが欲しい?」と聞くと「いらない!」と。素直で可愛い。
『まじょのふるどうぐや』
最後に佐々木マキさんの魔女シリーズを読んだ。
絵も鮮やかで、はっきりしていて、お話もわかりやすい。子どもたちは惹き込まれていた。
魔女シリーズは「まじょのかんづめ」「まじょのふるどうぐや」「まじょのすいぞくかん」があって、どれも同じパターンなのだが、そのマンネリがまたいい。
今普通に手に入るのは「まじょのかんづめ」だけらしい。幸い私は「まじょのふるどうぐや」と「まじょのすいぞくかん」を月刊誌で買ってあるので、大切にしなくては。
20分ぐらい。