◯ 絵本 『クムカン山のトラたいじ』 松谷みよ子/文、梶山俊夫/絵
◯ 絵本 『みずたまレンズ』 今森光彦
先週は運動会の直前だったため朝の読書タイムはなかった。それで今日は久しぶりの小学校での読み聞かせ。
5分前に教室に行ってみると、みんな絵の具で絵を描いている様子。でも、すぐに片付けて用意をしてくれた。
『クムカン山のトラたいじ』
3年生になったのでこのくらい大丈夫だろうと、ちょっと長めの朝鮮の昔話を持ってきた。
「朝鮮の昔話です」というと、「北朝鮮?」ときいてくる。今、ミサイルの件などでよく耳にするからね。
読み始めると、みんな集中してよく聞いてくれた。
冒頭に「とうさんがいないので、いつもいじめられる」というところがあり、ちょっと気になったが、これは父の仇を討ちに行く話なので仕方がない。サラッと流した。
「水がめの耳」とか「はりのメド」とか、わかりにくそうな言葉は素早く説明を入れた。絵があるので少しは助けになるとは思ったが。
梶山俊夫さんの絵はダイナミックで特にトラは迫力がある。お話もすごい冒険ものなのでおもしろいと思う。
私としては、主人公のキルリヨンが、トラのお腹の中で出会った娘をちゃっかり自分の家に連れて行ってしまうところが納得できなかった。娘だって自分の親のところへ帰りたかったんじゃないのかな?
まあ、昔話にはおかしなところがよくあるものだから。
『みずたまレンズ』
今日は雨降りなので、もう一冊はこれにした。長さもちょうどいいし。
「去年読んだことあるかもしれないけど」というと、「知ってる~」「忘れた~」など、いろいろな声が聞こえた。
美しい写真絵本なので、各ページよく見せながら進めた。
「みんなが帰る頃には雨が上がっていると思うから、水玉を覗いてみてね」
と言って締めた。
『こんにちワニ』を読んでしまおうか一瞬迷ったが、時間になっていたのであきらめた。
10分。