Oさん◯紙芝居 『おぶさりてい』 市川京子/脚色、夏目尚吾/絵
Oさん◯絵本 『だるまだ!』 高畠那生
私 ◯素話 『友だちにあげたリンゴ』 福岡県の昔話
私 ◯絵本 『どどのろう』 穂高順也/作、こばやしゆかこ/絵
夏休み中なので、登録児童は朝から一日中児童館で過ごしている。私達が行った時には雨がやんでいたので、外で盛大に泥遊びをしている子、中で集まってブロック遊びをしている子などがいた。
集合してみんなで「オバケなんてないさ」をおはなし会。
『おぶさりてい』
初めにOさんの紙芝居。「オバケなんてないさ」の歌にぴったりだった。
6月に私が絵本で『おぶさりてい』を読んだのだが、それとちょっと違う。でも、「おぶさりてい」と言う化け物を背負って帰ってきたら金になった、という根本的なところは同じだから、類話といえるのかも。
『だるまだ!』
次は続けてOさんが絵本を読んだ。だるまがいっぱい流れ着くというナンセンス絵本。
子どもたちは「だるま」を見たことはあるが「買ったことない」「持ってない」という。でも知ってることは知ってるんだよね。
この絵本(に限らず高畠那生さんの絵本)は絵で見せるところが多いので、遠くからよく見えないとあまり意味がわからないかもしれない。
でも、最後に「まねきねこ」が出てくると「まねきねこだ!」と叫んでいた。ここから絵本『まねきねこだ!』につながるんだろう。
そして私に交代。
『友だちにあげたリンゴ』
福岡県の昔話。題名を言っちゃうとネタバレになるので、何も言わずに始めた。
「昔々あるところに1人のお百姓さんがいて、そのお百姓さんには4人の息子がいました。名前は・・・」
と指を立てて「一番上が太郎、二番目が次郎、・・・」と進めると、「あ、知ってる!」「それ、知ってる!」の声。これも6月に読んだ『おぶさりてい』に出てきた名前と同じだからかな?
でも、お話の内容はぜんぜん違う。
お百姓さんが町で買ってきた7個のリンゴを息子たちに分けるところ、末っ子の四郎の分は何個かな?と聞いたら「1個!」と元気に答えてくれた。
そのリンゴを4人がそれぞれどうしたか、というのがお話。ちょっと教訓的だな。
『どどのろう』
これはお話がなかなかおもしろくて、子どもたちは引き込まれる。
「どどのろう」という泥人形は、3つだけ願いを叶えてくれるという。ただし、金銀や金目の物を頼んでも出してくれない。
その「どどのろう」を偶然手に入れた男たちはどうしたか、そしてどうなったか。
昔話によくある展開とは全然違って、ひねってあるところがおもしろい。
今日は久しぶりの読み聞かせだった。最初から最後まで、よく聞いてくれてよかった。