◯ 絵本 『わすれられないおくりもの』 スーザン・バーレイ/作、小川仁央/訳
◯ 本の紹介 『へんてこもりにいこうよ』 たかどのほうこ
教室いっぱいに机が詰まっているが、始めようとしたら見えやすいところに移動したいという。後ろの方の子が体だけササッと前に寄ってきた。机は動かせないし、椅子を持って移動するのも隙間があまりなくて大変だからだろう。
『わすれられないおくりもの』
初めに、しんみりした話を読むことにした。これは死をテーマにしたもの。でも、湿っぽくなくて前向きで、説教臭くもなくて、いいと思う。
死をテーマにした絵本では、最近賛否両論で話題になった『ママがおばけになっちゃった』があるが、私は『わすれられないおくりもの』の方が好き。死は軽く扱うものではないと思うから。
4年生の子どもたちはシーンとしてよく聞いてくれた。
『へんてこもりにいこうよ』
私の大好きな、たかどのほうこさんの幼年童話。しんみりしたお話の後に楽しい本の紹介・・・と思って持ってきた。
「へんてこもり」で動物しりとりを始めた4人組。初めのうちはうまく進んだが「ま」で思いつかなくなった子が苦し紛れにデタラメに言った「まるぼ」。そんな動物いないよね、と皆に言われて笑われたところへ、なんと「まるぼ」が現れて・・・。
絵を見せながら話すと、子どもたちは大笑い。興味を持ってくれたようだった。続きは自分で読んでね。
これは、字が大きくてひらがなばかりだから、小学校低学年でも読める本なので、普段あまり本を読まない4年生でも楽に読めるはず。それでいて、内容は決して幼稚ではなく、大人でも楽しいくらい。だからこれが、本に親しむきっかけになってくれたらいいなと思う。
『こんにちワニ』
そして、締めはやっぱり定番のこれ。一緒に唱和して終わりにした。
10分。