Oさん◯ 紙芝居 『ヒョウのあたらしいいえ』 降矢洋子
Oさん◯ 絵本 『どんどん どんぐり』西沢杏子/文、飯村茂樹/写真
私 ◯ 素話 『この正直者め!』 日本昔話
私 ◯ 絵本 『はいいろこくの はいいろひめさま』 佐々木マキ
4時からということだったが、子どもたちに外で一走りさせてから集合させていたため、実際に始まったのは4時15分頃。もう暗くなりかけていた。寒いのに子どもたちは元気が有り余っている様子。
『ヒョウのあたらしいいえ』
「いかにも真面目っていう内容なんだけど、絵がすばらしいので持ってきたの」とOさん。確かに素晴らしい絵だ。無知な私は知らなかったのだが、降矢洋子さんは降矢ななさんのお母さんだそうだ。
最初の画面からして、ヒョウの顔がドアップになっていてすごい迫力。その後、いろんな動物たちが出てくるが、どれも結構リアルで美しいのに、服を着てクワを持って働いていたりして、そのギャップがおもしろい。
特にカバが印象的で、子どもたちも「カバ!」「カバ!」と反応していた。
お話は、いかにも教訓的。自分が王様だと威張って、他の動物たちに家を作らせたヒョウは、出来上がるとお礼も言わずに動物たちを追い出して家の中で昼寝を始める。動物たちは苦労して家を作ったのに感謝もされないので悔しがって泣く。すると、そこへゾウがやってきて・・・
子どもたちはお話よりも絵に興味があったみたい。
『どんどん どんぐり』
写真と説明が満載の科学絵本。Oさんは全部読むのではなく、抜粋して読んでいたようだ。それでも結構長くて説明的な文が続くので、子どもたちは最後の方では飽きてざわついてきた。前の方の一部の子はそれでも食いついて一生懸命見ていたのだが、後ろの方からは写真もよく見えなかったから飽きてしまったのだろう。
『この正直者め!』
ここで私に交代。しっかり顔を見て素話に入る。「きっちょむさんって知ってる?」と聞くと、誰も知らないとのこと。「昔の人だよ」というと「坂本龍馬?」「伊達政宗?」などと知っている”昔の人”の名前を競って挙げてくる。
なんとか収めて話を始めた。
関所の悪い役人は、通行人が酒を持っていると、調べると称して必ず飲んでしまう。そこで村人たちからその役人を懲らしめて欲しいと頼まれたきっちょむさんは一計を案じる。まず、徳利に酒を入れて関所を通り、「これは・・・小便です」と言う。役人は匂いをかいで酒だと見抜き、飲んでしまう。2~3日後に、きっちょむさんはまた徳利を持って関所に・・・
子どもたちは「小便」という言葉が出るだけで大喜び。なんなんだ、これは。役人がまんまと小便を飲まされたところでは、みんな「おぇ~」と言っていたが。
『はいいろこくの はいいろひめさま』
私の大好きな佐々木マキさんの絵本。はいいろこくのはいいろひめさまは、はいいろ。そこへ赤いネコが遊びに来て・・・とどんどんいろんな色の動物が集まって出かける。
あそんで さわいで ひがくれて・・・
のところで「どうやって帰るの?」と言った子がいた。やっぱり子どもは帰りたいんだな。でも、この絵本の最後はなんと、
よるになったら まっくろの くろ
なのだ。
20分ぐらい。