Oさん◯ 絵本 『ずいとんさん』 日野十成/再話、斎藤隆夫/絵
Oさん◯ 紙芝居 『しりなりべら』 渋谷勲/脚本、福田庄助/絵
私 ◯ 素話 『不思議なリンゴの木』 ポーランドの昔話
私 ◯ 絵本 『ぼく と ばく』 鈴木のりたけ
だいぶ日が長くなってきた。4時半から始めてもまだ明るい。今日は子どもたちは少なめで35人ぐらい。今年度最後の児童館おはなし会だ。
いつものようにOさんから。
『ずいとんさん』
小僧さん(ずいとんさん)の絵がかわいい。ずいとんさんといたずらキツネの知恵比べだ。子どもたちはみんな意味がわかっているようで、本堂にキツネが逃げ込んだ後、仏様が2つになっているのを見て「あ、化けたな」と口々につぶやいていた。
でも、ちょっとずいとんさんをからかっただけなのに、思い切り叩くなんて、ちょっとキツネがかわいそうだと私は思ってしまった。
『しりなりべら』
赤い面で尻をなでるとおならが止まらなくなり、黒い面でなでると止まる不思議なしゃもじを手に入れた男が、うまいことやる話。
よくある話だが、ちょっと詐欺っぽくて私個人的にはどうかな?と思う。おならを止めた人に娘を嫁にやる、というのも、娘にとってはモノ扱いされてあんまりだと思うし。
それでも、まあ、おならの愉快な音とはっきりした明るい絵に、子どもたちは楽しんでいたようだ。
『不思議なリンゴの木』
「ポーランドって国、知ってる?」と聞いたら、数人が知ってると言った。行ったことがあるなんて言う子がいたけど、ほんとかな?
ウラジスラフという優しい若者が主人公。とてもいい話だと思う。ウラジスラフは、自分が美しくなりたいとか金持ちになりたいとか、そういう欲はなくて、人のためになることがしたいと考えるのだ。
ちょっと長い話だが、子どもたちはしっかり顔を上げて真剣に聞いていたので感心した。
『ぼく と ばく』
一文字入れ替える言葉遊びの絵本。それでも、ちゃんと最初から最後までストーリーになっているから楽しい。途中から子どもたちも気づいて、入れ替えた言葉を先取りして言ったりしていた。
「ばすの なか なすの ばか」とか「うっかり ぱんち ぱっかり うんち」とか、おもしろくて喜んでいた。
25分ぐらい?