◯ 絵本 『パンのかけらとちいさなあくま』 内田莉莎子/再話、堀内誠一/絵
◯ 絵本 『コアラ アラアラ やってきた』 おおなり修司/文、丸山誠司/絵
教室に入ると、担任の先生は、いらっしゃらなかった。男の子2人が喧嘩して、1人が相手の首をしめたとかで、1人の女の子がすごい剣幕で責めていた。男の子はケロッとしていたので大したことはないのだろうが、喧嘩といっても行き過ぎた暴力は見過ごせなかったのだろう、その正義感の強い女の子は。
後で一応先生に報告しておいた。
まあ、その場では私は特に言及はせず、みんな席につかせて、見やすいところに椅子を移動させて、時間ピッタリに始めた。
『パンのかけらとちいさなあくま』
私にとってはおなじみの一冊。貧しい木こりの粗末な弁当(パンのかけら)を盗んだ小さな悪魔が、罪滅しのために木こりを助ける話。欲深い地主をとんちでやり込めるところは痛快。
シーンとして聞いていた子どもたちも、やり込められて麦と牛をまんまと取られてしまった地主が、ひっくり返って死んでしまった場面では、さすがにどよめきが起こった。「え?死んだの?」「そんなことで死ぬか?」確かに・・・唐突ではある。あはは。
『コアラ アラアラ やってきた』
次は楽しい言葉遊びの絵本。いろんな動物がやってきて、いろんな事が起こる。どれも語呂のいい言葉遊びになっている。
「コアラ アラアラ やってきて」
「バク バクバク やってきて」 など。
最後の「ふんどし ドシドシ やってきて」では後ろ姿にどよめいていた。「お知り見えてんのかよ」って。
これは声に出したりして、一緒に楽しく読んだ。
今日で今年度の読み聞かせはおしまい。