Oさん ◯ 絵本 『ちょうになった ぞう』 佐々木マキ
Oさん ◯ 紙芝居 『ばけくらべ』松谷みよ子/脚本、和歌山静子/絵
私 ◯ 素話 『トラから坊さんを助けた山犬』 インドの昔話
私 ◯ 絵本 『はがぬけたよ』 安江りえ/作、山口マオ/絵
新年度がスタート。今日から新1年生も児童館に来ている。特に緊張した様子はなく、元気に遊んでいた。 集まって挨拶すると、行儀も良い。
いつものようにOさんから。
『ちょうになった ぞう』
蝶に憧れて、蝶の姿にしてもらったゾウ。喜んで飛び回っていたが・・・。
佐々木マキさんのとぼけた絵とお話が楽しい。単純でわかりやすいので、新1年生にも良かったと思う。
『ばけくらべ』
ぞうがチョウに変身したところから関連付けて、「ばけくらべ」へ。
開いた途端「知ってる!」「見たことある!」の声。それは否定的な声ではないのだ。Oさんは心得たもので「知ってる?じゃあ、もう一度聞いてね」と。
まんじゅうに化けたキツネにすっかりだまされて本性を現してしまい、さんざんバカにされたタヌキがした仕返しとは・・・。
有名な話だが、和歌山静子さんの絵がはっきりしていてとても見やすくて、楽しかった。
ここで私に交代。
『トラから坊さんを助けた山犬』
オリに閉じ込められたトラを通りかかった坊さんが助けてやったのに、トラはいきなり坊さんに襲いかかり食べようとする。そこで坊さんは・・・。
たまたま通りかかった山犬のおとぼけに、苛立つトラ。その場面、子どもたちは大笑いしてくれた。狙い通り。
落語みたいで、楽しい話だ。
『はがぬけたよ』
ちょうど乳歯が抜ける年頃の子どもたちなので、この絵本を持ってきた。グラグラの歯に糸を結びつけてドアのライオンの輪っかとつないで抜こうとする場面で、一生懸命自分の歯に結びつけるマネをして引っ張る動作をしている子がいてかわいかったとのこと(私は絵本だけを見ているのでわからなかったが)。
ネズミが「抜けた歯の間から息を出してピーピーと口笛を吹いてみせる場面では、何人もの子どもたちが口笛を吹き始めた。まあ、ほとんど息もれ程度だから邪魔にはならなかったのでよかった。
子どもたちはほんとにお話に全身で浸っているんだなあと感じさせられた。こっちも楽しい。