Oさん◯ 紙芝居 『くじらやま』 多屋光孫
Oさん◯ 絵本 『おちゃのじかんにきたトラ』 ジュディス・カー/作・絵、晴海耕平/訳
私 ◯ 素話 『かみなりの子』 愛知県の昔話
私 ◯ 絵本 『どっとこどうぶつえん』 中村至男
家庭訪問期間のため、子どもたちは昼過ぎからずっと児童館で過ごしているとのこと。しかも雨降りなので思うように外遊びもできず、飽きている子、眠い子、エネルギーが有り余っている子、などなど42人。いつもより落ち着きがない。
いつものようにOさんから。
『くじらやま』
昔、くじらは山に住んでいた。どんどん大きくなって、そのくしゃみやおならで山の動物達は迷惑を被り、逃げ出してしまう。寂しくなったくじらが山の上で大泣きしていると神様が・・・
初めのうちザワザワして聞いていなかった子どもたちも、なんとか落ち着いた。でも、後ろの方の何人かはやっぱり時々ふざけてうるさくなる。
お話自体はわかりやすくて、くじらのすごいおならが出るところなどは興味を引いていた。絵の迫力もあるのだと思う。
『おちゃのじかんにきたトラ』
有名なこの絵本。お茶の時間にいきなりやってきたトラは、サンドイッチもお茶も全部食べ飲み尽くしてしまう。
子どもたちは「まだ食うのかよ」「そんなに食ったら太るだろ」などとつぶやいていた。
このトラは、なんとなく憎めないんだよね。そして乗り込まれた家族は次に備えてトラ用の食べ物を用意しておいたりするのだ。でも、それ以来トラは来ない。来られて迷惑だったけど、来ないと来ないでちょっと寂しい感じがよくわかる。だから読みつがれているんだろうな。
私に交代。蝶と花のお話にしようかとも思ったのだが、この雨降りなので変えた。
『かみなりの子』
落ちてきた雷様が空に戻るのを手助けしたお百姓さんは、お礼に願いを叶えてくれると言われて子どもを授けて欲しいと頼む。
生まれた男の子は、すごい力持ちに育つ。13歳でお寺に修行に出された。その寺では、鐘をつくと悪い鬼がやってくるので鐘をつけないとのこと。男の子は鬼をやっつける決心をする。
私は意識したわけではないが、自然とかなりの身振りが入ってしまった。初めにカミナリが落ちてくる場面や、男の子と鬼の戦う場面など。
男の子が鬼を投げ飛ばしたり、角をへし折ったりするところは、子どもたちが惹き込まれているのがわかった。
『どっとこどうぶつえん』
絵本も、本当は科学絵本を読もうかと思っていたが、子どもたちの様子を見ていると、集中力が持たないだろうと思い、元気に当てっこできるこの絵本にした。
四角のドットでできている動物たち。子どもたちは元気よく大きな声でどんどん答えていた。孔雀のところでちょっと迷っていたら、先生が思わず答えたりして。
「マンドリル」は答えられなかったけど、他は全部正解が出た。少しはストレス発散できたかな。
23分。