◯ 絵本 『水たまりの王子さま』 山崎洋子/作、安井淡/絵
6年生になってまだ日も浅いのに、どことなく最上級生の風格が出ているのがすごい。
『水たまりの王子さま』
これは、いつも6年生に読むことにしている。11分ぐらいかかるのだが、ぜひ聞いてほしい、感動的な話だ。もとは一人芝居のミュージカルだったとか。
全編、スリの男のべらんめえ調の語りになっている。2階の窓から純真な少女に話しかけられるところから、この男の人生が変わっていく。
5歳の頃の怪我で歩けなくなった少女は窓から見える水たまりに映った空を「わたしの空」と呼ぶ。そして、スリの男の頬に刀傷があるのを見ると「あなた、しあわせの王子さまだわ」と喜ぶ。なぜそんなふうに思ったのかは最後にわかるのだが。
最後は悲しい。泣きそうになる。でも、いい話だ。
少し早く始められたので、ちゃんと時間内に終わることができた。