Oさん◯ 紙芝居 『すてきなおんがくかい ーホタルのはなしー』
Oさん◯ 絵本『すいかのめいさんち』 平田昌広/作、平田景/絵
私 ◯ 素話 『へっつい幽霊』
私 ◯ 絵本 『かっぱ』 杉山亮/作、軽部武宏/絵
お盆休み明けの児童館。朝から子どもたちのエネルギーが爆発していて、先生は大変だったとのこと。水筒をブンブン振り回した子がいて、厳重注意されていたり。
それでも、おはなし会が始まるとみんな静かに集中して聞いてくれた。
いつものように、Oさんから。
『すてきなおんがくかい ーホタルのはなしー』
カエルのおばさんが音楽会に行くのにネックレスをなくして困っているところ、ホタルたちが照らして探すのを手伝ってあげる。幸い見つかって、音楽会へと急ぐのだが、カエルのおばさんはホタルたちにもう一つお願いをする。音楽会で歌うときの照明を頼んだのだ。たくさんのホタルたちが美しく照らす中、音楽会は大成功。
紙芝居の作者からの言葉のところに、カエルはオスしか鳴かないのにカエルのおばさんが音楽会で歌うのはおかしいと思われるかもしれないが、フィクションなので認めてほしい・・・というようなことが書かれていた。
私はそれよりも、カエルってホタルを食べるんじゃないかと、そっちのほうが気になったのだが。
まあ、そもそもカエルやホタルがしゃべったりするフィクションだから、細かいことにこだわらなくていいのかもしれない。
『すいかのめいさんち』
「夏の果物と言えば?」「スイカ~!」といい反応。
スイカを丸々1個食べたいという子どもの夢を描いていて楽しい。今日はまた夏のように暑かったので、ぴったりだった。
皮ごとかぶりつく、というところでは「え~無理」「それじゃいつまでたっても実にたどり着かないよ」などと反応していた。
ここで私に交代。
『へっつい幽霊』
2年半前に一度語ったものだが、誰も(Oさんも)憶えていなかった。ちょっと怖い、手だけの幽霊の話で、私が自分の手を伸ばして演技を入れたので、子どもたちは茶化すこともなく真剣な顔をして聞いていた。それほど怖がっている様子もなかったけれど。
『かっぱ』
次もちょっと怖い話。絵も強烈で、じわじわと怖い。ただ、今日は後ろが窓だったこともあり、光って見にくかったらしい。前の方の子が「見えない」を連発していたので、一応読んでから前にぐっと出してみんなに見えるようにした。
父親に化けたカッパがやってくるところは不気味で、「きゅうりをたくさんくれ」と言ったときには、子どもたちは「あ、カッパだ!」と声を上げていた。
その後、カッパが正体を表し、娘を襲ってくるところも迫力満点。
でも、この絵本のいいところは、カッパの言い分も筋が通っているし、最後は両者納得の行く結末になっているところ。
私の好きな絵本だ。
30分弱。