Oさん◯ 紙芝居 『ドッカーン カレーのしま』 本田雅也/作、はしあさこ/絵
Oさん◯ 絵本 『まんげつダンス』 パット・ハッチンス/作・絵、なかがわちひろ/訳
私 ◯ 素話 『文吾と狐』 和歌山県の昔話
私 ◯ 絵本 『きつねをつれてむらまつり』 こわせたまみ/作、二俣英五郎/絵
新学期が始まった。今日は45人。疲れたのか眠そうな子もいるが、元気が有り余っているような子もいる。
いつものように、Oさんの紙芝居から。
『ドッカーン カレーのしま』
「アニメみたいな絵で・・・」とOさんは申し訳なさそうにしていたが、そんなに気にならなかった。
カレーが吹き出すカレーの島で、カレーおばけがカレーを独り占めしているのを懲らしめて追い出す話。
「カレー食べたくなっちゃう」と言っている子もいた。赤いとうがらしをたっぷり入れる場面では「辛くなるよ~」と。カレーおばけの顔もすごかった。
『まんげつダンス』
満月と聞いただけで「狼男が出る」を連呼する子がいた。
これは、満月の夜に動物たちが順に踊る話。最後は親たちが疲れて寝た後、動物の子どもたちが起き出してきて朝まで踊る。「なんで子どもが踊るの?」と言う子がいた。
結構地味な話だったせいか、集中できない子が結構いて、Oさんは時々読むのを中断してうるさい子をじっと睨んだりしていた。これはどうなのかな。
ここで私に交代。
『文吾と狐』
素話なので、顔を見ながら話せるのが強み。身振りも少し加えながら語ると、みんな聴き入ってくれた。
あちこちに似たような話が伝わっている。キツネが娘に化けて他所の家のお客になっているところを節穴から覗いていた男が、実は牛の尻の穴を覗かされていたという話。
そこでどっと笑った。そして、もらったまんじゅうは・・・と言うと「うんこ!」と先を読む子が何人もいた。
『きつねをつれてむらまつり』
これもキツネの話だが、こちらはなんともかわいい子狐。自分では人間の子どもに化けたつもりだが、顔だけキツネのまま。ごんじいは、それをかわいく思って、お面をかぶせて一緒にお祭りに連れて行く。キツネの子は他の人達に「お孫さん」と言われるたびに嬉しそうにする。
最後までほのぼのとして、可愛い話だった。
20分ちょっとかな。