チョコドーナツの読み聞かせボランティア記録

子どもたちへのおはなし会の記録です

おはなし会の記録(小学校や児童館等での絵本読み聞かせ、紙芝居、素話など)

2018年度11回目の児童館おはなし会

Oさん◯ 紙芝居『なんにもせんにん』 巖谷小波/原作、川崎大治/脚本、佐藤わき子/絵

Oさん◯ 絵本『ぶたのたね』佐々木マキ

私  ◯ 素話『クモ女』

私  ◯ 絵本 『おじさんのつえ』 五味太郎

 

今日は、土曜日に行われた学習発表会の振替休日で学校はお休みなので、子どもたちは朝から児童館に来ている。でも、午前中は児童館まつりで楽しんだので、いつもより落ち着いていた。人数は少なめで37人ぐらい。

 いつものようにOさんから。

『なんにもせんにん』

なんにもせんにん (紙芝居ベストセレクション 第2集)

 怠け者のたすけの家にやってきた「なんにもせんにん」は、何も食べないのに、たすけが怠けているとどんどん大きくなり、ついに家からはみ出すほどに大きくなってしまう。たすけは自分の家に入ることすらできない。これには困ったたすけ。解決するためにはたすけが働くしかない。

 「なんにもせんにん」とは「なんにもせん」(何にもしない)と「せんにん」(仙人)を掛けていて面白いと思う。

 話は単純でわかりやすい。なんにもせんにんが大きくなったり、小さくなっていったりするところは、紙芝居ならではの、少しずつ抜いていく技で効果的に見せられる。

 ただ、私は最後にたすけが、小判を部屋いっぱいになるほど与えられるのには納得がいかない。はじめから真面目に働いていた人には何もないのに、初め散々怠けていて、あとから普通に働き出しただけのたすけがこんなに得するなんて、不公平だ。

 でも、子どもはそんなふうには思わないんだろうな。

 

『ぶたのたね』

ぶたのたね

 足が遅くてドジなオオカミの失敗話。これは私も大好き。ついついオオカミに同情して応援したくなる。でも、どうしてもぶたを食べることはできないんだよね。

 

『クモ女』 

 「怖い話です」と言ったら、先生がわざわざ暗くしてくれた。まあ、そんなに怖くはないんだけど、みんなシーンとしてよく聴いてくれた。

 荒れた古寺に泊まったお坊さんが、危なくクモの化け物母子に食われそうになる話。

 1年半前にも一度語ったのだが、覚えている子はいなかったようだ。Oさんは後で「聴いたことあるね」と言っていた。

 

おじさんのつえ』

おじさんのつえ (五味太郎のおはなし絵本)

 これは楽しい絵本。おじさんの持っている杖が、なぜかいろんな役割を果たす。子どもたちも「ええっ?」と驚いていた。

 杖の形は変わらないのに、タバコになったりストローになったり電話になったりソリになったり・・・

 終わったときに誰かが「俺も杖持ってる」と言っていた。どんな杖かな?