Oさん◯ 紙芝居『なんにもせんにん』 巖谷小波/原作、川崎大治/脚本、佐藤わき子/絵
Oさん◯ 絵本『ぶたのたね』佐々木マキ
私 ◯ 素話『クモ女』
私 ◯ 絵本 『おじさんのつえ』 五味太郎
今日は、土曜日に行われた学習発表会の振替休日で学校はお休みなので、子どもたちは朝から児童館に来ている。でも、午前中は児童館まつりで楽しんだので、いつもより落ち着いていた。人数は少なめで37人ぐらい。
いつものようにOさんから。
『なんにもせんにん』
怠け者のたすけの家にやってきた「なんにもせんにん」は、何も食べないのに、たすけが怠けているとどんどん大きくなり、ついに家からはみ出すほどに大きくなってしまう。たすけは自分の家に入ることすらできない。これには困ったたすけ。解決するためにはたすけが働くしかない。
「なんにもせんにん」とは「なんにもせん」(何にもしない)と「せんにん」(仙人)を掛けていて面白いと思う。
話は単純でわかりやすい。なんにもせんにんが大きくなったり、小さくなっていったりするところは、紙芝居ならではの、少しずつ抜いていく技で効果的に見せられる。
ただ、私は最後にたすけが、小判を部屋いっぱいになるほど与えられるのには納得がいかない。はじめから真面目に働いていた人には何もないのに、初め散々怠けていて、あとから普通に働き出しただけのたすけがこんなに得するなんて、不公平だ。
でも、子どもはそんなふうには思わないんだろうな。
『ぶたのたね』
足が遅くてドジなオオカミの失敗話。これは私も大好き。ついついオオカミに同情して応援したくなる。でも、どうしてもぶたを食べることはできないんだよね。
『クモ女』
「怖い話です」と言ったら、先生がわざわざ暗くしてくれた。まあ、そんなに怖くはないんだけど、みんなシーンとしてよく聴いてくれた。
荒れた古寺に泊まったお坊さんが、危なくクモの化け物母子に食われそうになる話。
1年半前にも一度語ったのだが、覚えている子はいなかったようだ。Oさんは後で「聴いたことあるね」と言っていた。
『おじさんのつえ』
これは楽しい絵本。おじさんの持っている杖が、なぜかいろんな役割を果たす。子どもたちも「ええっ?」と驚いていた。
杖の形は変わらないのに、タバコになったりストローになったり電話になったりソリになったり・・・
終わったときに誰かが「俺も杖持ってる」と言っていた。どんな杖かな?