◯ 絵本『金貨をくれるへび』おのえたかこ/再話、寺岡正道/絵
◯ 絵本『かぞえうたのほん』 岸田衿子/文、スズキコージ/絵
◯ 絵本『へろへろおじさん』 佐々木マキ
1時間目が体育らしく、皆体操着に着替え中だった。先生はいらっしゃらなかったので、ちょっと声をかけて、なんとか時間どおりに始めることができた。
今朝は先生方の打ち合わせがあるとのことで、ちょっと長く時間が取れるかな、と期待しながら入る。
子どもたちは、いつになく元気ではしゃいでいる感じ。「今日読み聞かせなの?」「児童館で会ったよね」など声をかけてくる。
『金貨をくれるへび』
インドの話だが「説話」とあるだけに、戒めの入ったお話だ。でも、とてもわかりやすく、短いながら中身の濃い話なので、私はお気に入り。
畑で出会った蛇は毎日ミルクをいっぱいあげると代わりに金貨を1枚くれる。ある日、男は出かけることになり、蛇にミルクを持っていく役目を息子に託す。しかし、息子は欲張って蛇の住処を襲って金貨をいっぺんに全部せしめようとたくらみ、逆に蛇に殺されてしまう。
帰ってきた男はすべてを悟り、蛇の元へと行くが・・・
結末は、胸をすくようなものだ。子を持つ親である私には大いに共感できるのだが、子どもたちはどこまでわかってくれただろうか。
それでも、それまでわいわいはしゃいでいた子どもたちもシーンとして聴き入っていたので、感心した。
『かぞえうたのほん』
定番のこれを出すと、「あ、知ってる!」「図書館で借りたことある!」「おもしろいやつ」と大喜び。
覚えていて一緒に声に出す子もいた。程よい笑いも起こって、楽しく読めた。
『カニツンツン』
盛り上がりすぎて大変なほどだった。これも、笑いが収まらず、どのタイミングで私が読んだらいいのかわからないほど。1年生はかわいいものだ。1ページ毎に言葉ごとに笑いが起こる。
『へろへろおじさん』
チャイムが鳴ったが、まだ先生は打ち合わせから帰っていらっしゃらないので調子に乗ってもう一冊。
これも受けがいい。おじさんが悲惨な目に遭うごとに子どもたちは大笑い。でも、最後に優しい女の子に会うので、温かい気持ちになれる。
途中で先生がいらっしゃった気配がしたので、ちょっと早口になったが、なんとか読み切った。
20分弱。