◯ 絵本『いなばのしろうさぎ』赤羽末吉/絵、舟崎克彦/文
今年の秋から5年生が3クラスに増えて編成替えされ、5年3組ができた。5年3組だけは他のクラスからは離れて1階の端の方、もと少人数授業に使っていた教室をあてられている。ちょっと不思議な感じ。
『いなばのしろうさぎ』
初めに日本の神話についてちょっと説明した。この子達には、ほとんど馴染みがないようだった。
この絵本のシリーズは、かなり本格的で、神様の名前や地名など、元のまま漢字で(ふりがなあり)書かれているし、言葉も時々古風で難しいものが出てくる。読むのも難しいので、よく練習してきた。
大国主(おおくにぬし)の命が兄の八十神(やそがみ)たちに従って旅をしている途中、皮を剥がれた白ウサギに出会う。兄たちの意地悪で余計にひどくなった傷を見て、大国主の命は正しい手当の仕方を教える。
その後、八十神が嫁に貰おうとしていた八上姫(やがみひめ)が、大国主に嫁ぎますと言ったため、大国主は八十神に命を狙われることとなる。
なんともひどい話だ。
それでも、神話だからこういうものなのかな。私はゆっくりと読み、子どもたちは静かに聴いていた。
『こんにちワニ』
疲れただろうから、息抜きにこれを読んで終わりにした。5年生にもなるとさすがに声には出さないが、ホッとしたような表情を見せていた。
11分。