◯ 絵本『うみさち やまさち』赤羽末吉/絵、舟崎克彦/文
◯ 絵本『もりもりくまさん』長野ヒデ子/文、スズキコージ/絵
このクラスは2回め。前回に引き続き、神話の絵本を読むことにした。
『うみさち やまさち』
これは神話の中では比較的わかりやすく、難しい言葉はあまり出てこないので、読むのにもそれほど苦労しなかった。ただ、努めてゆっくり読んだ。
海幸、山幸、という兄弟の神様の話。弟の山幸が仕事を交換してみたいと頼み込み、兄の海幸の道具を借りて釣りを試みるが、うまくいかないばかりか、兄の大切な釣り針をなくしてしまう。山幸は、自分の剣から1500本もの釣り針を作って謝ったが許してもらえない。
困った山幸が浜で泣いていると、老人(塩椎の神)の助けで、海神の宮殿へと行くことになる。
山幸は海神の娘の婿に迎えられ、海の宮殿で楽しく過ごす。そのうち、兄の釣り針のことを思い出し、鯛の喉から見つかった釣り針を持って、兄に返しに国に帰る。
そこまではいいのだが、その後の山幸の仕打ち(海神の言うとおりにしただけだが)がひどすぎる。
終わったあと、
「これは、日本の古い本、日本書紀や古事記に書かれているお話なのですが、どう思いましたか? お兄さんがかわいそうだと思いませんでしたか?」
というと、うなずいてくれる子あり。
「なぜそんな話になっているのか、興味がある人はパソコンやスマホで調べてみてください」
と言っておいた。そこから日本神話について知識を深めてもらえたらいいな。
『もりもりくまさん』
次は気楽に定番の絵本。相変わらず、これを出すとホッとしたような顔をしてくれる。残り時間に合わせて、ゆっくりめに読んだ。
13分ぐらい。